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Track 4 ともに目指す場所
活動日誌19 ベイビー ・ めいびー ・ コイのぼたん! 1 『まきりんぱな』
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の? すみません……申し訳ありませんが、おば様と呼ばせてもらいます」

 そんな押し問答を、私達そっちのけで始めていた真姫さんとおば様。
 さすがにマママなんて呼ぶのは色々と失礼だと思うし、2人の会話の終わりが見えなかったので――
 蚊帳の外の全員で見つめ合い、苦笑いを浮かべて無言で頷くと、代表して私が苦笑いの表情のまま割って入らせてもらい、遠慮させてもらう旨を伝えたのだった。
 言いだしっぺの私が言うのが筋だしね?
 真姫さんとおば様は私の言葉を聞いて我に返ったようで、苦笑いを浮かべて了解してくれていた。
 とは言え、実際にはおば様は、ずっと冷静だったんじゃないかなって思う。
 ただ、真姫さんに合わせてあげていた(・・・・・・・・・)んじゃないかな? それとも、親子のコミュニケーション? 
 根拠はないんだけど、親の貫禄みたいなものだと感じていたのだった。
  
 そんな真姫さんとおば様が押し問答を繰り広げていた時。
 隣で聞いていた花陽さんがボソッと呟いた「やっぱり親子なんだね?」の一言が気になって、私達は花陽さんへと視線を投げかける。
 すると気づいた花陽さんは小声で――

「あぁ、うん……実はね? 私達が μ's に入って最初の練習に参加した朝にね? それまで私……眼鏡をかけていたんだけど、コンタクトに変えてみたの。それとね? それまでって『西木野さん』って呼んでいたんだけど……真姫ちゃんが『眼鏡取ったついでに名前で呼んでよ』って言ってきたんだ。正直、何のついでか理解できなかったんだけど、名前で呼べるのは嬉しかったから特に追求もしなかったんだけどね?」

 そんなことを、懐かしむような優しい表情で教えてくれたのだった。

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