Track 4 ともに目指す場所
活動日誌19 ベイビー ・ めいびー ・ コイのぼたん! 1 『まきりんぱな』
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済む――門のロックを解除してあげれば、お客は玄関まで来れるしね?
なのに、玄関には人影が見当たらない。
不思議に思った真姫さんが玄関の外まで歩いてくると、門の外に立つおば様の姿を発見した。
だから、ご近所さんと立ち話でもしているのだろうと思って、何の気なしに声をかけようと近づいたら?
向かい合って話をしていたのが私達だってことに気づいた。
花陽さんと凛さんは真姫さんの親友――当然、自分に用があると思うのに!
何故か当の本人を蚊帳の外にして、門の外で立ち話をしているものだから、真姫さんも呆れていたんだって。
そう言う気持ちでいたから、おば様にあんなことを言ったみたい。
実際には取次ぎ――と言うか、単なる世間話をしているだけだから、門前払いではないんだけどね?
軽い焼きもちだったんじゃないか? って、凛さんは言っていた。
まぁ? 凛さんが言い放った直後、隣で聞いていた――真っ赤になった真姫さんにチョップをされて、涙目になりながら頭を擦っていたんだけどね。
あっ、でもでも! 真姫さんがおば様に言った『私の親友達』って部分は花陽さんも凛さんも嬉しそうに聞いていたんだよ。
そう言うのって、なんか良いなって思うのだった。
そんな感じで真姫さん達に中へと誘導されながら、私達は真姫さんの家にお邪魔することになる。
何度か見かけているとは言え、直接接することがなかったから、今日初めて接したおば様。
見かけている時は綺麗で上品で優雅で、さすがは真姫さんのお母様だなって思っていた。
あっ! 過去形だからって、その部分が消えたって訳じゃないよ?
当然、その部分は今でも思っているんだけど。
それ以上に、かなり気さくな――ううん、お茶目な人みたい。
だって、玄関へと歩いている時に私が『おば様』って呼んでも良いですか? って訊ねたら――いや、花陽さん達が言っているからって、私達まで勝手に呼ぶのも変でしょ? だから訊ねたんだけど――
「あら、別に構わないけど――せっかくだから『真姫ちゃんママ』でマママって呼んでも良いのよ? ……そうだわ、ついでだから花陽ちゃんと凛ちゃんも、そう呼んでね?」
なんて言っていたんだもん。
たぶん私達1年生だけじゃなくて、花陽さんと凛さんも心の中で「お断りします!」って叫んでいたんじゃないかな? なんてね。
まぁ、代わりに真姫さんが顔を真っ赤にして「やめて!」って言っていたんだけど――
「えー? 良いじゃないの? たくさん娘ができたみたいで、ママ嬉しいんだけど?」
と、言われてる意味がわかんないと言いたげに聞いていた。
「いや、だから――」
「どうして? ――」
「――」
「――」
「……あ、あ
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