Track 4 ともに目指す場所
活動日誌19 ベイビー ・ めいびー ・ コイのぼたん! 1 『まきりんぱな』
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何言ってんだろ、私――誰もそんな風に思っていないのにね? 自分の母親を例に出すからダメなのかな?
ことりさんのお母様――理事長先生なんだけど、先生も美人だし、私の周りには美人な母親が大勢いる。
お母様が綺麗なんだから、当然娘も綺麗な訳で。
結果、私の周りには綺麗な人が多いのだった。私以外!
なんか、前に日誌に書いていた1年生の間で行っていたランキング。あれで私が断トツの1位だって涼風が言っていたんだけど?
どうせ単なる、お姉ちゃんの威光なんだろうと思うしねぇ。私なんて大したことはないんだと思う。
――って、虚しくなるから先に進めよっと!
「花陽ちゃん……あら、凛ちゃんも来てくれたの? いらっしゃい」
「お久しぶりです、おば様」
「お久しぶりですっ!」
「うふふ。凛ちゃんは相変わらず元気そうで、おばさん嬉しいわ」
「あ、ありがとうございますぅ」
「うふふ……それと?」
「あっ、この子達は新入部員の……」
「高坂 雪穂です!」
「絢瀬 亜里沙です!」
「高町 涼風です!」
「そう、あなた達が……。真姫ちゃんが良く話をしてくれるから、会ってみたいと思っていたの。とっても良い子達だって褒めていたわよ?」
「「「……あ、ありがとうございます!」」」
私がそんなことを考えていると、玄関のドアが開いて、真姫さんのお母様が門の方へと歩いてくるのが見えた。そして、門を開けて出てくると私達の前に向かい合ったのだった。
お母様は自然に花陽さんに声をかけると、隣に立っていた凛さんに気づいて声をかけた。
その言葉に返事を返す花陽さんと凛さん。元気に答える凛さんに、優しい微笑みを浮かべて話しかけるお母様。凛さんは少し照れくさそうに微笑んで、嬉しそうにお礼を伝えていた。
その後、お母様は――って、私のお母さんでもないのに『お母様』を連呼するのも変だよね?
実際には花陽さんに倣って『おば様』と呼んでいた訳だし。
そんな照れている凛さんに微笑みを浮かべたおば様は視線を、後ろに立っていた私達へと移して声をかけた。
その言葉に花陽さんが答えて、後ろを振り向き私達へと目配せをする。
私達は順に自己紹介を済ませるのだった。
すると、おば様は納得の表情を浮かべながら会ってみたかったことと、真姫さんが褒めてくれていたことを教えてくれる。私達は嬉しくなって――だけど、こそばゆさを感じながら少し赤くなった微笑みの表情でお礼を言ったのだった。
挨拶を済ませると、その場で少し立ち話を始めていた私達。その時――
「……ねぇ、ママ……何かあったの? ――って、花陽と凛……それに、雪穂達も揃って、どうしたのよ!?」
玄関から出てきて門の方まで近づいてきた真姫さんは、おば
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