暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の名監督
第九幕その九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 先生は食事のことも楽しむのでした、そうしたお話をお家でもしてです。稽古の時も相撲部の皆に言いました。
「僕も色々食べてるね」
「お好み焼きに洋食とですね」
「イギリス料理も」
「本当に色々召し上がられてますね」
「食べてるね」
 笑顔で皆にお話します。
「何かとね、それで君達もね」
「偏食はよくないけれど、ですね」
「それでもですよね」
「食べることはいい」
「そうですね」
「そう、お好み焼きも洋食も」
 そしてイギリス料理もです。
「食べていいよ」
「ただ、偏食はよくなくて」
「栄養バランスを考えるべきですね」
「そして力士の身体のことを考える」
「そういうことですね」
「そう、お相撲をするのならね」
 何といってもというのです。
「お相撲に相応しいものをバランスよく食べることだよ」
「だからお好み焼きも洋食もいいんですね」
「そうなるんですね」
「力士の身体を作るのなら」
「それがいいんですね」
「そうだよ、ただこの前読んだ本ではね」
 先生は大変な読書家です、そしてその読む本の中にはスポーツのものもあってその本からお話することです。
「野球の本だけれど」
「野球ですか」
「そちらのお話ですか」
「管理野球っていってね」
 その時先生が読んだ本に書いてあったことはです。
「徹底した練習と作戦だけじゃなくてね」
「食事もですよね」
「そっちも」
「そう、君達も知ってるのかな」
 その管理野球についてというのです。
「食事も白米やお肉を食べなくてね」
「昔の西武ライオンズですよね」
「ヤクルトスワローズでもでしたね」
「広岡達朗さんですね」
「あの人の野球ですね」
「そう、その人が監督の頃の野球だけれど」
 それが管理野球だというのです。
「お酒も煙草も当然なくてね」
「お魚も小魚で」
「玄米ですよね」
「炭酸飲料も禁止で豆乳飲んで」
「お昼は軽食ですね」
「当然ハンバーガーとかも禁止でね」
 そうした食事もというのです。
「食べたらいけないんだ」
「厳しいですよね、管理野球って」
「何かと」
「凄く厳しいですよね」
「軍隊みたいで」
「僕は体調管理はしっかりとしないといけないって思ってるけれど」
 それでもというのです。
「それでもね」
「管理野球までは、ですか」
「考えておられないですか」
「そこまではなんですね」
「うん、幾ら何でもね」
 先生は皆に言います。
「考えていないよ」
「あそこまではですか」
「厳しくはないんですね」
「力士としてどうあるかは考えていても」
「管理とまではですね」
「軍隊でもね」
 先程軍隊みたいという言葉が出てもです。
「そこまで厳しい部隊はまずないから」
「ですよね、自衛隊で
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ