真相を求めて
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イグニスとサファイアが二人で会話を進めてしまうので、ネブラは――それでは面白くないと言わんばかりに待ったをかける。
「この前は二対一――イグニスが不利な条件でバトルをしたと聞いた。今日は俺様がイグニスに加わり、互角の条件で相手をしよう。勿論、俺様も一切加減はせん」
「……!」
サファイアとルビーは息を飲む。イグニスだけでも一か月前は圧倒的な力を見せつけられたというのに、そこに本気のジムリーダーが加わるというのだ。
慄くサファイアに、ネブラはこう挑発する。
「ふ……俺様を恐れるか?それとも貴様たちの修行は自分たちが有利な条件でないと戦えん程度の物か」
「……そんなことない。いいさ、やってやる!」
ためらいがないといえば嘘になる。それでも、自分たちの修行の成果を、仲間たちを信じてサファイアは勝負を挑む。
「やれやれ。それでいいのかい、フエンタウンジムリーダー?」
「俺たちがまた圧勝する結果しか見えんが……ネブラの思い付きはいつものことだ。貴様らがいいならそれで構わん」
「なら決まりだね」
ルビー、そしてイグニスが承諾する。バトルを始める前に、サファイアは一つ提案した。
「俺たちが勝ったら……その時はあんたたちが知ってるシリアのことを教えてくれるか?」
「いいだろう。いくぞネブラ」
「はははは!貴様とのタッグバトル・・・・・・そして相手は我が町を救った英雄どもか。胸が躍るな!」
ネブラとイグニスは、それぞれ普通のモンスターボールではなく紫色のボールを取り出した。サファイアたちは知らないが、マスターボールと呼ばれる道具。出てくるのは――
「烈火纏いし怪鳥よ。その羽搏きは大陸に伝わり、その炎は月まで届く不死の煙となる。現れろ、ファイヤー!」
「雷光満つる怪鳥よ。その羽搏きは大陸に伝わり、その雷は大地をも焼き尽くす閃光となる。現れろ、サンダー!」
カントー地方における伝説とも呼べるポケモン。ファイヤーとサンダー。その二体の威容はまさに不死鳥と雷の具現だった。
「ふはははは!さあこの二体を相手にどう挑む小童ども!貴様らの力、見せてみよ!」
「……」
サンダーが鳴き声は雷鳴のごとく轟き、ファイアーは無言で火の粉を散らす。前にも増して凄まじい相手を前に、もうサファイア達は怯まない。
「……楽しいな」
「ほう?」
サファイアの呟きに、ネブラが興味を示す。
「俺たちの修行の成果を見せるのが、あんたたちみたいな凄いトレーナーと戦えるのが……楽しくてワクワクしてしょうがないよ!いくぞ、メガヤミラミ!その大楯で、俺の大事な人を守れ!」
「それ
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