真相を求めて
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になってた」
だからイグニスの正体に気づくのにも時間がかかった。バトルでも一方的にやられた。それが悔しくて、一緒に戦ってくれた彼女にも、ポケモンにも申し訳なかった。
そんなサファイアを、ルビーは後ろから覆い被さるように抱きしめる。サファイアからは見えないが、いとおしそうな表情をして。
「ボクには特別そうは見えなかったよ。だけど、自分でそう思えるなら、きっと君はもっと強くなれるさ」
「ありがとう、ルビー」
自分を励ましてくれる彼女に礼を言い。サファイアは決意する。
「俺、イグニスに勝ちたい。そしてシリアの・・・真実をあいつに聞きたい。
だから強くなりたい。そのために、付き合ってくれるか?」
新たな目標を掲げる。後ろにいるルビーは、クスリと笑った。肩を竦めて、さも面倒くさそうに言ってみせる
「やれやれ、仕方ないなあ。ボクも兄上が何を隠してるのかは気になるしね」
「・・・本当にありがとう」
サファイアは立ち上がる。そうと決まれば、こんなところでじっとしていられない。さっそくバトルしようぜ、と言い二人はでこぼこ山道に戻るのだった。
「準備はいいか?」
「いつでもいいよ」
「ルビーと普通に勝負するのはそういえば初めてだな・・・いくぞ、ジュペッタ!」
「あのときは迷惑をかけたね。でも今度も手加減しないよ?いくよ、サマヨール」
まずは先の戦いを踏まえた上で自分達のバトルを見つめ直す意味でバトルすることにした。
サファイアはさっそくジュペッタをメガシンカさせ、指示をだす。
「現れ出でよ、全てを引き裂く戦慄のヒトガタ――メガジュペッタ!!よし、まずはあのファイアローの速度に負けないイメージでシャドークローだ!」
「サマヨール、全力を込めて守る」
サファイアはスピードを、ルビーは防御力を求めて技を命じる。ジュペッタは出来るだけの速度で漆黒の爪を振るうが、あの速度には到底追い付けず、サマヨールの守るに弾かれた。
「いきなりはうまくいかないか・・・」
「メガシンカしたジュペッタの特性は変化技の速度をあげるものであって普通の攻撃技には影響しないしね。その辺も考えてみたらいいんじゃないかな」
「わかった、だったら・・・ジュペッタ、怨み!」
「ーーーー」
ジュペッタが攻撃を防がれた事への怨みをサマヨールに籠める。相手の技を出せる回数を減らすだけの技で普段はあまり使われないが、変化技であることもあり即座に出せる。
「そこから影打ち!」
元から先制を取れる変化技にさらに先制技である影打ちを重ねることで更なる速度で影を飛ばす――その目論見は、どうやら成功し
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