Track 4 ともに目指す場所
活動日誌18 わんだふる ・ らっしゅ! 2 『まきりんぱな』
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どうやら、まだ絵里さんと希さんが加入する前の7人だった頃。
お姉ちゃん達は『ラブライブ!』の第1回大会が開催されることを知った。
そして、エントリーする為には学院の許可が必要らしくて、理事長室へ直談判に行ったらしい。
ほら? 絵里さんに言っても「認められないわぁ」って言われるだけだからって。
あっ、これは凛さんとにこ先輩が言っていたんですよ? 私は話を聞いただけですからね! 信じてくださいね? 絵里さん。
そんな感じで理事長室へ向かったんだけど、運の悪いことに絵里さんと希さんに鉢合わせたみたい。
当然、生徒会長の絵里さんは認められないわぁをしていたらしいんだけど、理事長先生がエントリーに必要な学院の許可を出してくれた。
その際に『テストでの赤点者を出さないこと』と言う条件が出された。
まぁ、学業を疎かにして、学院の為のスクールアイドル活動を始めるのは本末転倒だしね?
元々スクールアイドルをしてもらう為に入学している訳でもないんだし。
それこそ、赤点なんて取っていたら絵里さんが完全に許すとは思えないもん。なんてね。
その話を理事長先生から聞かされた時に、ことりさんは「そんなことある訳ないよ」と笑っていたんだけど?
お姉ちゃんと凛さん――それに、にこ先輩はその場にカックリと項垂れていた。
そう、3人とも苦手教科があって、赤点になる可能性があったみたい。
そんな事実を知った時に、お姉ちゃんが海未さん達に対して、テーブルに指をついて神妙な顔つきで頭を下げながら――
「大変申し訳ありません!」と言ったらしいんだけど、その横で即座に「ません!」と繋いで言っていたんだって。
確かにお姉ちゃんの直後に言ったのなら適用する――いや、するのかな? まぁ、するとして!
いない場所で単独に使って適用される訳もなく、ただ花陽さんに怒られるだけだった。
とは言え、そこは花陽さんですからねぇ? それに凛さんも反省しているみたいだったし。
お姉ちゃんを怒ることりさんみたいな雰囲気のおかげで、私達もほのぼのしながら眺めていられたのだった。
♪♪♪
「……ねぇ? 雪穂ちゃん達は、これから時間空いてる?」
「「「――えっ?」」」
凛さんへのお説教を終えた花陽さんは、突然思いついたような表情で私達を見つめると、このあと時間が空いているかどうかを訊ねてきた。
花陽さんの言葉に驚いた私達は、お互いに見つめ合い頷くと――
「はい、大丈夫です……何かあるのですか?」
代表して涼風が答えて、このあとに何があるのかを訊ねた。
そうしたら、花陽さんは笑顔で――
「うん……これから真姫ちゃんの家に行ってみない?」
そ
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