Track 4 ともに目指す場所
活動日誌18 わんだふる ・ らっしゅ! 1 『まきりんぱな』
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「失礼します」
「あれ? 雪穂ちゃん――それに亜里沙ちゃんと涼風ちゃんも? お疲れ様」
「「「お疲れ様です」」」
その日の放課後。
HRを終えた私達は部室まで来ていた。
真姫さんは明日でも良いと言ってくれたけど、やっぱり今日渡せるんだったら今日のうちに渡しておきたかったから。
まぁ、今日は部活がお休みだから、誰も来ていないんだろうなって思っていたんだけど。
何となくね? 気分的に早く渡したかったのかな? そんな感じ。
私達が中に入ると、花陽さんが椅子に座って、何かを書いているのが目に入った。
私達に気づいた花陽さんは、笑顔で声をかけてくれる。私達も声をかけて花陽さんの傍へと近づくのだった。
「…………」
「ん? あぁ、これ? これは……アイドル研究部としての活動日誌だよ? 一応、部長だしね。昨日のライブの活動記録をまとめてあるんだよ?」
「そうなんですか? 部長って大変なんですね……」
「と言っても、ライブとかイベントがある時にだけ書いているから別に大したことはないんだけどね?」
私達は花陽さんが何を書いているのか気になったので、花陽さんに近づいて眺めようとしていた。
そんな興味津々な新入部員3人の好奇心の眼差しに、苦笑いを浮かべながら花陽さんは何を書いているのかを教えてくれるのだった。
活動日誌――そう、私の今書いているコレも活動日誌。
基本、部員全員が自主的に各自で書いている。それに対して、読んでくれた他の部員がコメントを寄せてくれている。
だけど、これは別に交換日記のようなものじゃない。歴としたアイドル研究部の財産なのだと思う。
あっ、もちろんプライベートな話を書いた活動日誌もあるんだけどね?
私だって書いてはいるけど、それは別のノートだし、本当に交換日記みたいなことしか書いていないから。
恥ずかしいから、どんなことを書いているかは内緒! なんてね。
そう、アレは本当に個人的な日記みたいなものだから、卒業を機に自分達で思い出として大切に持ち帰ることになっているみたい。
実際に絵里さん達は持ち帰ったみだいだしね。
でも、この活動日誌はアイドル研究部に在籍している私達の『活動記録』のようなもの。
なので、コレに関しては活動を終了した時点で、部室の棚に保管されることになっている。
だから、絵里さん達3人の活動日誌は部室の棚に保管されていて、私達がいつでも自由に閲覧できるようになっているのだ。
つまりね? この活動日誌は現在の部員が読む為じゃない――
これから入部してくる新入生の子達への先輩からの記録なんだよね?
私や亜里沙
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