Track 4 ともに目指す場所
活動日誌18 わんだふる ・ らっしゅ! 1 『まきりんぱな』
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。
今日の部活は休み。昨日の時点で連絡もあったし、昼だって集まっているんだから知っているはず。
なのに3人して来ているから、何か目的があるのかなって疑問に思ったらしい。
固唾を飲んで見守っていた私は、急に声をかけられて一瞬驚いて目的を忘れそうになったけど、当初の目的を思い出して花陽さんに真姫さんの所在を訊ねるのだった。
私の言葉を受けて花陽さんは、すぐに作詞の話だと気づいたみたい。まぁ、昼に話していたのを聞いているしね。
そして申し訳なさそうに真姫さんが帰ってしまったことを伝えてくれた。
私達も別に来ているなんて思っていなかったし、真姫さんが来ていたら渡そうってくらいにしか思っていなかったのに!
隣で聞いていた亜里沙が、いつもの表情で聞いちゃうもんだから!!
花陽さんが途端に困り果ててオロオロしだしちゃったじゃないっ!?
海未さんや真姫さんや私には通じた亜里沙のアレも、花陽さんには逆に強すぎたみたい。
涙目になって困る花陽さんは、パニックに陥ったらしくダレカタスケテーを叫ぼうとしていた。
それに気づいて、亜里沙の方が焦り出して、苦笑いの表情で普通に話を続けたのだった。
すると、安心して花が咲いたように微笑みながら、花陽さんは納得してくれていた。
――まぁ、亜里沙も今回のことで学習して、あの表情を控えてくれると嬉しいんだけど? それはないのかな? 亜里沙だし。なんてね。
「あっ、それじゃあ私達はこれで失礼しま――」
とりあえず、真姫さんが来ないのなら私達が残る必要はない。
私は亜里沙と涼風に目配せをして、花陽さんに声をかけて帰宅しようと思っていたんだけど。
「――かーよちんっ! かえろっ?」
勢いよく部室の扉が開かれたかと思うと、外の世界を遮断していた長方形の空間がくり抜かれたかのように――扉と認識していたその場所は、廊下の風景へと切り替わり、新たに切り替わった風景の真ん中に凛さんの姿が映し出されていた。
――刹那、彼女は扉が閉まる勢いを利用したかのように、中に突進しながら花陽さんに声をかけたのだった。
まぁ、ただ普通に――あくまでも凛さんにとっての、いつも通りなんだけど。なんてね。
花陽さんを呼びに来ていただけなんだけどね?
だから普通に『呼びに来た』で説明は済んじゃうんだけど――ほら? 私達、作詞が楽しいって思えるようになっているからかな?
色々と表現を模索してみようと思ったんだよね。それだけ。
「「「お疲れ様です!」」」
「あれ? 雪穂ちゃんに亜里沙ちゃんに涼風ちゃん、お疲れ様ニャ!」
「ちょと凛ちゃ
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