第5話・改訂版
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ねぇ」
「ん?」
「あれ?テレシアたんも来てた―――」
駄狼の肩に手を置き、駄狼が振り向いた瞬間、神ロキが声を掛けて来るのも気にせず、駄狼の下顎に柄頭が当たる様『流刃若火』を振り上げ、駄狼の首から上が天井を突き破る様、その体を打ち上げた。
「酒は飲んでも飲まれるな、という諺を知りませんか?酔いに任せて他派閥の冒険者を馬鹿にするなんて、常識を疑います。あと、あなたの下品な笑い声と話が不愉快極まりなかったので、暫くそこで反省して下さい」
一応、注意っぽいことを言ったけど、今の駄狼には聞こえていないだろう。何故なら下顎への一撃と天井を突き破った際の頭への一撃で、脳がシェイクされて気絶している可能性が高いからです。
あと、駄狼の下顎は砕けている可能性が高い。まぁ、治療に関してはリヴェリアさんが回復魔法を使えるから問題ないだろう。
「い、いきなり何なのよ、あん―――」
「ティオネ、少し黙っててくれないか?他の皆も手を出すな。…………やぁ、テレシア。久し振りだね」
「お久し振りです、フィンさん」
「……ところで、いきなりウチの団員を殴り飛ばした理由を聞いてもいいかな?不当な理由なら僕達も君に報復せざるを得ない」
「報復、ですか。随分と強い言葉を遣うんですね、LV.6程度のあなたが………。ああ、僕達って言っていましたし、個人ではなく集団で挑んで来るんですね。
LV.6の幹部全員で向かって来るんですか?それともロキ・ファミリア全員?まぁ、どちらにしても返り討ちです。『流刃若火』の錆にしてあげます」
「……『流刃若火』を使うなら錆ではなく灰の間違いじゃないかい?」
「……ああ。そういえばフィンさんとリヴェリアさん、ガレスさんの3人は4年前に私が『流刃若火』の卍解を使っている所を37階層で見たことがありましたね。
安心して下さい。灰にするとしても手足の2本程度で許して上げます。文字通り半殺しですね。高性能な魔道義肢を手に入れない限り、冒険者生命は絶たれますけど」
「……うん。何1つ安心できないね」
「命を取られないだけでも安心でしょう?あと、理由なら先程言いました。非常識な行動と不愉快極まりない下品な笑い声、話が癇に障ったと。というか、止めようとしていたのはリヴェリアさんだけですよね?団長なのに団員の管理がなってないんじゃないですか?」
「………それだけが理由かい?」
「私と全面戦争したいなら教えてあげてもいいですよ」
「………君がそんなに怒るということは、それ相応の理由があるんだろう?それを教えて貰わないと、こちらは謝罪することもできない」
「……………先程店から飛び出したのは私の後輩なんですが、そこにぶら
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