第4話・改訂版
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る扉へと向かった。
「ボクはこれからバイト先の打ち上げに行ってくる!君達も偶には羽を伸ばして、寂しく豪華な食事をしてくればいいさっ!!」
ヘスティア様はそう言い終えると扉を勢いよく開き、これまた勢いよく閉めて本拠地から出て行った。
「………あの、テレシアさん」
「何ですか?」
「僕、何か神様を不機嫌にする様なことを言いましたか?」
「いいえ。別に言ってませんよ。あれはヘスティア様が精神的に子供なだけです。数日経てば機嫌も直りますよ」
「そうなんですか?」
「はい。それよりも今日の晩御飯についてなんですが―――」
「あっ!そのことなんですが、テレシアさんさえ良ければ―――」
この後、ベル君の提案で私達は外食することが決まりました。外食先が酒場という話だったので、冒険者が利用していることと酔っ払った冒険者に絡まれることも考慮して、私は念の為『氷輪丸』と『流刃若火』を持って行くことにしました。
【視点:ベル】
元々、テレシアさんだけでなく神様や他の皆さんも誘ってシルさんの働いている酒場に行く予定だったけど、神様がバイト先の打ち上げに行ってしまって、他の皆さんも帰省などで居なかった為、テレシアさんと2人だけで酒場に行くことになった。
(………これって、もしかしなくてもデート?)
そんなことを考えながら酒場に向かっていると、いつの間にか目的地に着いていた。念の為店名を確認してみたけど、間違いはないみたいだ。
「テレシアさん、このお店ですよ」
「このお店って、豊穣の女主人ですか?」
「あれ?テレシアさん、もしかしてこの酒場知ってました?」
「はい。オラリオの酒場の中で1番御飯の美味しい所なので割と常連だったりします。アトゥイ達も昨日、本拠地への帰還前にここで食事をしていたみたいです」
あっ。この酒場、テレシアさん達の行きつけだったんですね。その酒場の店員と知り合うなんて、世間って結構狭いもんなんだ。というか―――
(酒場を利用するってことは、テレシアさんもお酒を飲むのかな?)
「ベル君、オラリオでは15歳からお酒が飲めますが、私は基本的に飲みませんよ」
「!!?」
「何で考えていることが分かったのか、って思ってますね?ベル君って、結構考えていることが顔に出やすいんですよ。まぁ、全く飲まない訳ではないんですけどね。でも、私が飲むのは大体が甘口の白ワイン位です。
っと、そんなことより早く中に入りましょう。ベル君も迷宮探索から帰って来てお腹が減ってるでしょう?」
そう言いながら僕の背中を押してくるテレシアさん。僕はテレシアさんのその行動に抵抗することなく、酒場の中へと入った。すると――
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ