第4話・改訂版
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
【視点:テレシア】
現在、私の目の前で迷宮探索から帰って来たベル君がヘスティア様にステイタス更新をして貰っています。
ちなみに目の前のベル君は上半身が裸な訳ですが、私は男性の半裸姿を見て狼狽える様な箱入り娘ではないので、ベル君のステイタス更新に立ち会わせて貰っている訳です。
えっと、ベル君のステイタスは―――
ベル=クラネル
LV.1
力……I82→H135
耐久…I13→I57
器用…I96→H154
敏捷…H172→G240
魔力…I0
【魔法】
≪ ≫
【スキル】
≪憧憬一途≫
「……………」
発現したスキルが原作通りといえば原作通りだけど、アイズちゃんと接触してないことを考えると、懸想相手は私になるんですよね?というか、ヘスティア様。無言で私を睨まないで下さい。
「…………ベル君。これが新しい君のステイタスだ」
ヘスティア様がベル君の背中から退いて、更新ステイタスを書き記した羊皮紙をベル君に渡しながらそう告げると―――
「………ファッ!!?」
ステイタスの基本アビリティの出鱈目な成長率にベル君が驚きの声を上げた。まぁ、熟練度上昇率がトータル220オーバーなら驚きの声も上げるかな?
あっ、憧憬一途は原作通り羊皮紙に書かれてないですね。憧憬一途は私のスキル及びスキル数と同様に秘匿すべきことでしょうから、隠し事が苦手そうなベル君には当然の措置でしょう。
「あ、あの神様?これ、書き写し間違いだったりしてませんか?」
「ベル君、君はボクのことを読み書きもできない駄女神だと思っているのかい?」
「い、いや!そんなことは無いです!!ただ―――」
ヘスティア様が嘘を言っているとは思っていないみたいだけど、羊皮紙に書かれている熟練度上昇率を信じられずいるベル君は言葉を詰まらせる。
そして、手に持つ羊皮紙を色んな角度から何度も見直したベル君は―――
「神様!やっぱり何かおかしいですよ、この熟練度上昇率!?これが本当なら僕のこれまでの半月は一体何だったんですか!!?」
「………」
再度ヘスティア様に尋ねたけど、ヘスティア様は何も答えません。まぁ、ヘスティア様も今は心中穏やかではないんでしょう。
「か、神様?」
「……成長期か何かなんじゃないか?というか、ボクに聞けば何でも分かると思ってないかい?神が何でも知ってると思ったら大間違いだ」
ヘスティア様は膨れっ面でそう言うや否や部屋の奥にあるクローゼットへと向かい、私が仕舞った外套を取り出して羽織ると、玄関に当た
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ