第3話・改訂版(一部編集)
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ている間にベル君が起きた様です。リビングダイニングに相当する部屋から微かな物音が聞こえてきます。
私は常備されているスープカップに冷製ジャガ丸くんスープを入れてリビングダイニングに向かうと、床に座り込んで赤面しているベル君がいました。
ベル君の視線の先にはベル君が昨日寝ていたソファーがあり、そこにはヘスティア様が寝ている。そういえば、添い寝イベントがありましたね。
「ベル君、おはようございます」
「!!?……お、おはようございます」
「これ、朝ご飯です。まだ胃がもたれていると思って冷製スープにしてみました」
「あ、ありがとうございます」
私が朝の挨拶と共に冷製ジャガ丸くんスープを渡すと、ベル君は律儀にお礼を言ってきた。本当、いい子ですよね。
「朝、早いんですね。いつもこんな時間に起きてるんですか?」
「は、はい。元々田舎暮らしをしていて、畑仕事に駆り出されたりしてたんで、早起きに慣れていて」
「そうなんですか。今日はこれから迷宮に?」
「はい。テレシアさんは?」
「私はミアハ・ファミリアの本拠地に行ったりしますね。依頼されてたアイテムの受け渡しとか、回復薬開発の手伝いとかあるので」
「え?テレシアさんも神様みたいにアルバイトをしてるんですか?」
「ん〜、アルバイトじゃなくて互助精神でしょうか?私達ヘスティア・ファミリアとミアハ・ファミリアは同盟派閥ですから」
「え、ええ!?うちの派閥とミアハ・ファミリアって同盟関係だったんですか!!?」
「あれ?知りませんでしたか?他にもタケミカヅチ・ファミリアやヘルメス・ファミリアとも同盟関係なんですよ。だから、私が深層から戻った時とかに素材系アイテムを提供したりしてるんです。
勿論、ただで渡したりはしてませんよ。ミアハ・ファミリアとか回復薬買う時安いでしょう?」
「はい。いつも表示価格の半額で売ってくれます」
「それ、私が素材を取って来たり、回復薬開発を手伝ったりしてるからなんですよ。ヘルメス・ファミリアも魔導具開発を頼んだら、オーダーメイド品を安く作って貰えます。
まぁ、零細派閥同士の持ちつ持たれつの関係ですね。ヘルメス・ファミリアは零細ではなく中堅派閥ですが」
「はぁ〜…、そうだったんですか」
ヘスティア様から教えて貰っていなかった派閥の実態に驚きっぱなしのベル君。驚いている姿も可愛い。私、こんな弟が欲しかったんです。
「タケミカヅチ・ファミリアは鍛錬に付き合って貰ったり、パーティに入れて貰ったりできます。ベル君さえ良ければ今度頼んでおきましょうか?」
「えっと、それは
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