第2話・改訂版
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いけないな」
ベル君の帰りを待っている時に、ふと最初の眷属のことを思い出した。テレシア=ヴァン=アストレア。僅か5年でLV.10に到達した自慢の眷属。
あの娘はどんなに長くても3ヵ月以内にはボクの元に帰って来ていた。そして、テレシア君が他の眷属達と長期遠征に出たのは約3ヵ月前。帰還祝いの準備をしておかないと。
そんなことを考えていると、ボク達の本拠地の玄関ともいえる隠し扉が開く音と、階段を下りてくる足音が聞こえてきた。そう、ボク達の本拠地は廃教会と隠し通路で繋がった地下室にあるんだ。
しかも、テレシア君の手で増改築が繰り返されたことで、どこぞの特務機関本部気分を味わえる広さがあって、不自由を感じない住居と言える。
って、少しばかり話が逸れたね。そんなことより今重要なのはベル君を出迎えることと、ベル君にテレシア君を含めた他の眷属達のことを話すことだ。
「神様ー、ただいま帰りましたー!」
「やぁやぁ、お帰りー!今日もご苦労様―――」
「3ヵ月振りです、ヘスティア様。只今戻りました」
「ヘスティア様、ただいま帰りました」
「久し振りじゃない」
「漸く帰ってこれたえ〜」
「やっぱり長期遠征は疲れるのです」
ベル君に労いの言葉を掛けようと地上へと繋がる階段へと近付いたボクが見たのは、最愛の眷属と手を繋いで帰って来た最強の眷属の姿、とその他大勢だった。
……………テレシア君、君達の帰還をボクはとても嬉しく思うよ。けど、3ヵ月振りに戻って来たかと思えば、ベル君と手を繋いで帰宅とは一体どういうことだい?
それに手を繋いでいるベル君が赤面している理由も教えて欲しい。ボクが背中に跨ってもベル君がここまで赤面したことは無いぞ。
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