第2話・改訂版
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ストス・ファミリアやゴブニュ・ファミリア、ディアンケヒト・ファミリアといった大手商業系派閥に持って行って交渉した方が高値で換金できる可能性が高いんだぞ?」
「私達が交渉事を苦手としているのは知ってますよね?商業系派閥に行っても安く買叩かれるのがオチです。そんなことするぐらいなら安定した金額が貰えるギルドで換金した方が賢いと思いますけど?」
「……まぁ、お前さん達がそれで納得してるってなら別にいいんだ。換金額を持って来るから、もうちょい待ってな」
換金担当のギルド職員はそういうと換金額を用意する為、ギルドの奥へと消えて行った。………換金額といえば、ついさっきベル君が驚きの声を上げていた様な気が……。
何となくベル君の方に顔を向けてみると、ベル君は何かに驚いたみたいに大口を開けた状態で固まっていた
「どうかしましたか、ベル君?まるで第1層でゴライアスと遭遇したみたいな顔をして」
「どんな顔ですか、それ!?というか、テレシアさんは驚かないんですか!?換金額が97,000,000ヴァリスですよ!!?」
「え?3ヵ月深層に潜って得た額って考えると妥当じゃないですか?中層探索でも朝から晩まで潜っていれば月10,000,000ヴァリスは稼げますから」
まぁ、その代わり休む間もなくモンスターに襲われることになりますけど。あと、単独で挑むことが大前提の話でもあります。
あっ、私とベル君がそんな話をしている内にギルド職員さんがサンタのプレゼント袋みたいに膨れた麻袋を持って戻って来た。
「ほらよ、97,000,000ヴァリスだ」
「どうも、ありがとうございます」
ギルド職員さんからお金の入った麻袋を受け取ると、私はそれを背嚢の中に入れ、背嚢を背負い直した。
「それじゃあ、また近い内に来ます」
「おう。ただ、貯め込んだのを一気に持って来るのは止めてくれよ。換金する金を奥から持って来るのも疲れるからな」
「いつも言ってますけど、疲れるならお金の運搬だけでも若い職員に任せたらどうですか?そうすれば疲れませんよ?」
「俺はもう若くないってか?」
「少なくとも、私より若くはないでしょう?ほら、ベル君。換金も終わったから本拠地に帰るよ」
私はギルド職員とのいつもの遣り取りを終えると、呆けて突っ立っていたベル君の手を取り、ギルドを後にした。
【視点:ヘスティア】
バイトも終わってベル君との愛の巣に帰って来たボクは、愛おしい眷属の帰りを待っていた。
「あっ!そういえば、そろそろテレシア君が戻って来る頃だ。ベル君にもテレシア君のことを教えてあげないと
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