第1話・改訂版
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=アストレア。どうすれば、あなたみたいに強くなれるの?」
【視点:ベル】
「エイナさああああぁぁぁんっ!!」
迷宮で紅髪の女の人にミノタウロスから助けて貰った僕は羞恥と緊張、混乱からお礼を言わず、全速力で逃げてしまい、気が付いた時には街を突っ切って迷宮探索アドバイザーであるエイナ=チュールさんのいるギルドに駆け込んでいた。
「ベル君?どうしたの、そんな大声出して?」
「極東の剣を2本持った紅髪碧眼の騎士服を着た女性冒険者の情報を教えて下さあああああああぁぁぁぁぁぁいっ!!」
「き、極東の剣を2本持った紅髪碧眼の騎士服を着た女性冒険者?もしかして、テレシア=ヴァン=アストレア氏のこと?」
「テレシア=ヴァン=アストレアさんって言うんですか!!?」
「多分?ベル君の言った特徴に該当する女性冒険者はアストレア氏くらいだから。けど彼女、3ヵ月程前に迷宮の深層に派閥で遠征に行ってて音信不通になってる筈だよ。
一応、所属派閥の主神から遠征に出た眷属の死亡報告を受けていないから生きてはいる筈だけど……」
「僕、迷宮でテレシア=ヴァン=アストレアさんと会ったんです!」
「そ、そうなんだ。でも、どうしてアストレア氏の情報なんて聞きたいの?」
エイナさんに質問された僕は今日あった出来事を話した。
「一気に5階層まで下りて、ミノタウロスに追い回されて、【剣聖】テレシア=ヴァン=アストレア氏に救われたあああぁぁ!!?」
「あの、【剣聖】って?」
「アストレア氏の二つ名よ。って、そんなことよりベル君!君は一体何をやってるの!?単独で不用意に下層に行っちゃダメって言ったよね!それに冒険者が冒険しちゃダメって!!」
「ご、ごめんなさい……」
「もしかして、迷宮に変な夢見たりして無い?」
「え?そ、そんなことないですよ!?は、はははははっ……」
言えない。異性との出会いを求めて冒険したなんて言えない。
「あ、あの!それよりアストレアさんのことを……」
「……う〜ん、ギルドが教えることができるのは公然となっていることだけだけど、それでもいいの?」
「はい!どんなことでもいいので教えて下さい!!」
「けど、アストレア氏のことならベル君の方が詳しい筈なんだけど……」
「………え?何でですか?」
「だって、アストレア氏はヘスティア・ファミリアの冒険者。つまり、ベル君の先輩だから」
「へ?……………えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
「し、知らなかったの?ベル君」
「は、はい。神様から凄い先輩がいるってことは聞かされてたんですが、詳しいことは会っ
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