暁 〜小説投稿サイト〜
幽雅に舞え!
湯煙の町へ
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、気づいていない。ルビーもそれ以上バネブーにはなにもしなかった。
 
「あれだけで良かったのか?」
「・・・わからない。もしかしたら余計なお世話だったかもしれないね。あの成功は所詮まやかしさ。だけど・・・何かのきっかけにはなるかもしれないだろう?」
「・・・そうだな、偉いよルビー」
 
 あのバネブーが今後また同じように置いていかれるかもしれないとは思った。だが、今はそれよりもルビーが自分から他のポケモンを助けようとしたことを喜ぼう、そう思ったサファイアだった。
 
 
 
「ここがフエンタウンか・・・カイナ、キンセツとは違ってのどかな感じだな」
「温泉の町のせいか、お年寄りが多く集まる町らしいよ。とりあえず、山を降りて汗をかいたし温泉にゆっくり浸からないかい?」
「いいな。・・・あ、混浴とかじゃないだろうな」
「お、先取りしてくるようになったね。いいじゃないか、毎回反応が同じでも飽きるしね」
「俺をおもちゃにするなよ・・・」
 
 呆れるサファイアに、ルビーはクスリと微笑む。温泉は色々あるがまずはポケモンセンター裏の温泉に浸かりにいこう、というルビーの提案により、二人はポケモンセンターに向かった。
 
「あいつは・・・エメラルド?」
「ん?お前らもここに来たのか。いや、ようやくついたって感じだな」

 するとそこには、緑の浴衣姿で空のモーモーミルクの瓶を手にしたエメラルドがいた。
 
「お前らがちんたらしてる間に、俺様はもうジムバッジをゲットさせてもらったぜ。それから・・・こいつも手に入れた」
 
 エメラルドはそばに置いてある自分のバッグから、炎を象ったジムバッジと、謎の化石を取り出す。
 
「見ろよこれ。そんじょそこらのレプリカとは違う、モノホンの化石だぜ?今からカナズミに行って復元してもらいにいくところなんだ」
「復元って・・・そんなことできるのか?」
「へっ、うちの企業を舐めんなよ。そんな程度の技術、10年前には完成してるっつの」
 
 それから化石ポケモンは希少価値が高いとか、うちの技術は世界一だとかそんな話をしばらくされた。恐らくエメラルドは珍しいポケモンを手に入れたことを自慢したかったのだろう。
 
 話を終えるとエメラルドはサファイアに一つのゴーグルを放ってよこした。
 
「これは?」
「うちの会社謹製、ゴーゴーゴーグルだ。イカす名前だろ?どんな砂漠の砂嵐もへっちゃらな優れものだが俺様にはもう無用の長物だから、荷物整理のついでにお前にくれてやる」
「ああ・・・ありがとう」
「じゃあな!お前らは精々のんびりジムバッジを集めてろよ。俺様はその間に・・・最強のメンバーでチャンピォンになってるからよ
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