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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三二幕 「君はまな板の凄さを知るだろう」
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鈴!わたし、わたし何て言ったらいいか……!!」
「………………………………………」
鈴はFXで有り金全部溶かした人のような虚ろな目で立ち上がって台所に行き、そして先端の尖った包丁を片手に戻って来て――。
「えっ、抉るッッ!!今すぐ抉り出してやるこんな貧乳の呪いのペンダントッ!!ちっきしょー胸に傷が残ろうがもう知ったこっちゃないわよ!!傷の代償に返せ!!アタシの2年分の体の成長と女らしさを返せぇぇぇぇぇーーーーーーッッッ!!!」
「早まるな鈴音ーーーッ!!きっと嫁の貰い手見つかるから!!胸の小ささで人の価値は決まらないから!!」
「そうよ鈴音!!世の中ちっちゃくても需要があるのよ!!」
「どぅぅぅぁあれがギネス認定級まな板貧乳かぁぁぁぁーーーーーッッッ!!!!」
ドガッシャァァァン!!とちゃぶ台をひっくり返して包丁を心臓に刺そうとする鈴と、必死にそれを止めようとする両親の揉み合いは、とうとう麟王が「無駄なことはやめよ」と勝手にIS展開させて絶対防御を発動させるまで続いたとか。
凰・鈴音――御年15歳。まだ前途多望で恋に燃える乙女にとって最もネックだった幼児体系という悩みは、「解決不可能」という残酷すぎる答えによって世界から見放されたのであった。
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