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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三二幕 「君はまな板の凄さを知るだろう」
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、やっぱり医療関連の事は分かんない部分が多いなぁ……と思って写真みたいなのがあるページだけ流し見していると、一ページだけ変に分厚い紙を見つける。

「ん?なになに……『専門的なワードが多すぎてほとんど内容が入ってこなかった貴方の為に、このページで精密結果のどこがおかしかったのかを書き出しました。面倒くさがりな貴方がいい加減にページをめくり始めたらこの厚みのある1ページで「ん?なになに……」ってな感じに目を止めてくれると信じています』………ってそんなページあるんなら1ページ目に挟みなさいよ!?この資料作った奴絶対性格ヒネクレてるでしょ!!」
「流石俺の娘、やっぱり親と同じ道をたどったな!」
「流石はわたしの娘!こういう時に家族だなぁ〜って思えるわね!」
「そこはなとなーく馬鹿にされてる気がするんだけど気のせいかしら!?というかパパとママも最初から教えてよッ!!」

 同じ仕掛けに引っかかった両親の満面の笑みが無性に腹立つ。なんかしょうもない引っ掛けクイズに引っ掛けられて勝手に「この人も同レベルの知能なんだー」と妙な安堵を受けられてる感じの苛立ちである。
 ちなみにこのページは悪意の設置ではないことが後に明かされるのだが、今の鈴のは知る由もない事である。

「あーもー何なのよこの肩たたいてほっぺプニッてやる悪戯にひっかかった時みたいな虚脱感とやるせなさは……別にそういう場を和ませようみたいな変な気遣いはいらないから!今マジメな話してる自覚あんの!?ないとか言ったら殴るわよ!!」
「殴る……か。鈴音、お前IS学園入学初日に同級生を投げ飛ばしてきたらしいな」
「え?何のこと………うっ!?そういえばそんなことやらかしてた!!」

 今となっては懐かしい、一夏・ユウ・ジョウが完全にリア充になっていると思い込んだ自分の恥ずかし過ぎる暴走の記憶が蘇る。あの時はジョウの超必殺技「ガジェットエクストリームアタック」が炸裂したり、ジョウに周りをトントンリズムを取りながら「NDK?NDK?」と馬鹿にされたり……。
 あれ、なんでだろう。羞恥で始まった筈の記憶がジョウへのふつふつとこみ上げる怒りに変わっていく。とりあえず次にあったらなんか仕返ししよう。素直に引っかかってくれるかどうか微妙だけど。

「なんか全然違うことを思い出しているようだけど、本題に入るぞ。鈴音……お前は気にしていないようだが、おかしいとは思わなかったか?」
「は?おかしい?ジョウの頭がおかしいってこと?そんなの前から知ってるってば」
「違う、そうじゃない」

 今更不思議なことを聞いてくる親だと思っていたら勘違いだったらしい。まったく紛らわしい事を言うんだから……とウンザリした顔で睨んでやると、何故か両親は小声でヒソヒソと「なんでこんなに察しの悪い子に……」とか「教育がま
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