マブラヴ
1486話
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要なのかは考えるまでもないのだろう。
事実、生身での戦いに限定すれば麻帆良以外のメンバーだと頭一つ抜け出ているし。
そんな事を考えている間にも、1本、2本とブリッジスの負けが重なっていく。
それでも動きそのものは、見て分かる程に良くなっていっている辺り、何だかんだと言いつつ、戦術機の操縦センスに関しては一流のものを持っている証だろう。
「ユウヤの奴……もう完全に日本の戦術機の動かし方を理解しているな」
少しだけ悔しそうにタリサが呟く。
何だかんだと、タリサはブリッジスと仲がいいからな。
ただし、仲がいいと言っても、その仲の良さには強敵と書いてライバルと読むタイプの仲の良さも混ざっている。
それだけに、自分のライバルでもあるブリッジスがみるみる強くなっているのが気にくわないのだろう。
まぁ、日本製の戦術機の動かし方を理解したからといって、純粋に強いという訳ではないのだが。
それでもいざとなれば、取れる選択肢の幅が広いというのはブリッジスにとって間違いなく有益な行為だろう。
「何だ、そんなにユウヤが気になるんなら、タリサも日本の戦術機に乗ってみるか?」
「あたしには自分の機体があるから、満足してるよ」
「なら、嫉妬するなよ」
「だぁっ! だだだだだだ、誰が嫉妬なんかしてるって言うんだよ!」
へぇ。
この反応を見れば、俺もタリサがブリッジスをどう思っているのかというのは理解出来た。
クリスカはともかく、イーニァもブリッジスに好意を持っていたようだし……年下、じゃなくて身体の小さな相手に好かれる素質でも持っているのか?
ともあれ、VGの前でそんなあからさまな反応を見せれば、当然ながらその辺をからかわれる訳で……
「あっれー? もしかして、唯依姫にユウヤを取られるって考えてるのかなー? うんうん、その気持ちは分かる。唯依姫って何だかんだと美人だし。……まぁ、正直なところ、俺はこの前やって来て唯依姫と模擬戦をやった方の美人が好みなんだけど」
「ちょっと、VG。変な事を言わない方がいいわよ。彼女、日本のお偉いさんなんでしょ? そんな事を言ってるのが聞かれたら、ハラキリさせられるわよ?」
ハラキリって……いや、切腹の事を言ってるんだろうが。
そんなやり取りを聞いていると、再びムラタの姿が脳裏を過ぎる。
……まぁ、ムラタとハラキリってそれなりに似合いな感じだしな。
実際にはムラタがハラキリをするような光景は想像出来ないが。
寧ろ、ムラタの場合はハラキリしろと言われたら、ハラキリ用の短剣……小太刀なのか? まぁ、武器の種類は分からないが、それを持って相手に斬り掛かっていくという印象しかない。
しかも、嬉々として。
うん、間違いなくそれでこそムラタだ。
「そ
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