387部分:第五十三話 氷の妙技その四
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第五十三話 氷の妙技その四
「行くわよ、皆!」
「え、ええ!」
「宙に浮いたからといえ!」
「俺達の技を受ければ!」
そう叫びながらまずはリーリエ、リュート、クリフが動き。そのうえで攻撃を繰り出したのであった。
「クリムゾンランブル!」
「エンドレスタスク!」
「ドラゴンサンダー!」
リーリエはその両手か赤い無数の鱗形の刃を放つ。リュートは両手の爪を振るいそこから衝撃波を出す。そしてクリフは黄色い稲妻を放った。
三人の攻撃がそれぞれ宙に浮かぶサガに襲い掛かる。
「このフラウロスは海においても力を発する鱗を持つ魔神」
リーリエは攻撃を放ったうえで言うのだった。
「だからこそこの技なのよ」
「グラシャラボラスは知恵と猛々しさを持つ犬の魔神」
そしてリュートもだった。
「だからこそ爪から牙の力を放てるのだ」
「竜の中には稲妻を扱える者もいる」
ボーイもまた己の技について語った。
「この僕もそうなのさ」
「私達三人の攻撃ではないわ」
ここでさらに言うリーリエだった。彼等の攻撃は今まさにサガに向かおうとしていた。
その中で言うリーリエだった。そしてその言葉に応えてだった。
「最後は私よ」
「やはり貴様か」
「そう。アガリアレプトのレティーナ」
己のことを言うレティーナだった。
「この力見せてあげるわ」
言いながらだった。今開いた両手を重ねて前に出して。その技を放った。
「ブルーブレス!」
「青い炎か」
「そうよ。レダ様の炎には劣るけれど」
その炎が劣っている自覚はあるのだった。
「この炎を受けてもそれでも無事でいられるかしら」
「それに私達の攻撃もあるわよ」
リーリエも語る。
「さあ。どうするのかしら」
「普通に考えれば俺達の攻撃を受ければ」
「黄金聖闘士といえど生きられるものではないよ」
リュートとクリフもサガを倒せる絶対の自信があった。
「さて、これまで貴様に倒された仲間達の仇」
「今ここで討てるというわけだね」
そのサガに四人の攻撃が迫る。サガはその四つの攻撃に対して今右手を前に出した。するとそれだけで。その四つの攻撃が消え去ったのであった。
「何ですって!?」
「私達の攻撃が!?」
レティーナとリーリエは彼のその右手の中に消えた自分達の攻撃を見て驚きの声をあげた。
「どういうことなの、これは」
「右手だけで私達の攻撃を」
「このサガは異次元を自由自在に操れることができる」
ここでこう言うサガであった。
「そうしてこの様にして。攻撃をその異次元に移すことができるのだ」
「それによって私達の攻撃を防いだと」
「そういうことなの」
「確かに受けていれば危うかった」
サガもそれは認める。
「しかしだ」
「しかし?」
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