Track 4 ともに目指す場所
活動日誌17 はろー ・ ほしをかぞえて! 2 『まきりんぱな』
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確かにあの時、自分達は自分達らしくいれば良いと言う結論を出していた。
そして、そのことを胸に刻んで今まで頑張ってきたのだと思う。
だけど、今回は不安と重圧――知らない土地。ラブライブ! の大会実現の為のPRと言う運営の期待。
このPRの結果次第では、大会が開催されない。全て自分達のライブに委ねられている。
そんな見えない想いに、本来の自分らしさを見失いかけていたのかも?
だから、TV局側からの要望。自分達で中継場所を選んで良いと言われて候補地を探していても――
「どこも自分達らしいと感じて選べない」と思っていたのだろう。
だけどね? それって言い換えれば「どこも自分らしいんだけど、その中で1番良いと思える場所が選べない」って話なんだと思うんだ。
それって、おかしくないかな?
いや、わからないよ? ただ単に、女の子特有の――
「どこも良いから迷っちゃうぅー」と言うことなのかも知れないけどね?
でも正直お姉ちゃん達って、そう言う性格じゃない気もするし。違うと思うんだよねぇ?
お姉ちゃん達は今回、海外のTV局からスクールアイドルの紹介番組としてオファーがあった。
だから、ライブを披露する為に行ったんだよね? 言ってみれば、お姉ちゃん達のライブがメインなんだよね? なんでロケ地の良さを考えているの?
どこも自分達らしいんだったら、何処でも良いんじゃないの?
はっきり言えば、私達ファンとしては――
お姉ちゃん達がライブを披露してくれるんだったら、何処だって良いもん!
新曲が聴きたいだけなんだもん! 踊りが見たいだけなんだもん!!
そのお姉ちゃん達のライブを華やかにするステージが見たいだけ!!! ――わかるでしょ?
要は、私達ファンは別にステージと言うか、ロケ地を見たくてライブを見ている訳じゃないってこと。
まぁ、普段のお姉ちゃん達なら理解できていたんだろうけどね?
きっと、お姉ちゃん達は――
あのハロウィンの時のように、インパクトと言うかライブの成功だとか。
そんなところに拘ってしまっていたのかも知れない。それが凛さんの一言を聞いて――
ここが海外であろうと、今がどんな時であろうと。知らない人からすれば、自分達は自分達でしかない。
ここが海外であろうと、アキバであろうと、周りの人は変わらない。街の雰囲気だって変わらない。
だから、この街はアキバ。自分達の良く知るアキバの街。
とは言え、お姉ちゃん達はきっと――他の場所でも同じように考えたのだろう。
何処にいても、どんな時も。隣にメンバーがいて、光輝くステージがあって。
伝えたい誰かがいて、応えたい願いがある。そして――
『自分はスクールアイドルが大好き』
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