暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ! コネクション!!
Track 4 ともに目指す場所
活動日誌17 はろー ・ ほしをかぞえて! 1 『まきりんぱな』
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のものにしたいと言う、メンバーの総意。そんな想いからくる結論だったよね?
 それが卒業式当日。突然舞い降りた海外からのオファーで話が急展開した。
 そんな突発的な出来事に、全員で思い悩んで出した結論を簡単に(くつがえ)したお姉ちゃん達。
 周りからすれば唐突(とうとつ)すぎて、意味がわからないのかも知れない。
 だけど違ったんだよね? 別にお姉ちゃん達は、自分達の結論を覆した訳じゃないんだ。
 だって、そもそもラブライブ! の大会自体、お姉ちゃん達は優勝を目指していなかったんだから。

 いや、目指していなかったって言うと嘘なのかも知れないんだけど。
 お姉ちゃん達が優勝を目指したのは『絵里さん達との思い出を最高の形で残したい』って言う想いからきたものなんだ。
 ラブライブ! の大会において『最高の形』が『優勝』だった。それだけなんだと思う。
 そして、大会が終わったらおしまいにする――
 第2回大会は卒業式直前の開催。大会が終わってから、卒業式までには残された時間なんて全然なかった。
 残りの短期間で、これ以上に形に残せる節目(ふしめ)なんてないと思う。
 そう、あの時点では大会の後に思い出として形に残せる機会なんてなかったからね。
 だから大会終了を自分達の到達点(ゴール)に決めたんだろう。
 つまり、お姉ちゃん達にとって最初から大会は『思い出作り』に過ぎなかったってこと。

 それが、卒業式が終わり、全てを終えて全員で校門まで歩いてきた――本当の意味で終わりを迎えた帰りがけ。
 花陽さんの一言から始まった、目の前へと舞い降りた海外PRのオファー。
 それはきっと――風に舞い散る桜の花びらのように。なんてね。

 言ってみれば、もう1度思い出作りができる――
 音ノ木坂学院アイドル研究部としての『卒業旅行』のような感覚だったんだろう。
 そして、もう1度ステージに立てる。ライブができる。素敵な思い出になる。
 更に、スクールアイドルにとっての明日に繋がる。そんな可能性を秘めている。
 だから、お姉ちゃん達はオファーを受けたんだと思った。
 別に結論を覆した訳じゃない。ただ――
 最後の曲を歌い切って舞台袖に戻った時に、海外(客席)からのオファー(アンコール)が聞こえた。
 その声に応えて、お姉ちゃん達はステージに戻ってきた。それだけなんだと思う。

 まぁ、そもそもの話?
 あの時点でお姉ちゃん達が終わりにするのを知っていたのは、お姉ちゃん達の周りの、本当に一部の人だけだったはず。確か、公表はしていなかったと記憶している。
 だから、ファンの人達は――
 絵里さん達の卒業は知っているだろうけど、別に μ's が解散するなんて思わなかったんじゃないかな? 話を聞く前の亜里沙みた
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