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魔法少女リリカルなのは 〜最強のお人好しと黒き羽〜
第二十一話 家族のかたち
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んだと改めて感じた。
なら今度、図書館に行って調べてみるとしよう。
女子と接する時の知恵とか、色恋沙汰のこととかがわかるのは、やっぱり本の中だろうし。
「うんうん」
《なぜでしょうか。 マスターがなにか勘違いしているような気がしてならない》
「なにが?」
《……いえ、なにも》
「そっか?」
アマネがなにか気になることを呟いていた気がするけど、気にしなくていいのならそうしよう。
《それはそうとマスター、このあとは如何しましょう?》
高町と共に柔軟をしつつ、俺はアマネと共に今夜の予定を話し合う。
時間的には夕飯にしたいけど、そう言えば冷蔵庫の食材を使い切ったばかりで空っぽだしな。
「帰ってからまたスーパーってのも面倒だしな」
《その後に調理、片付けと言うのも労力が必要ですね》
そう言われると憂鬱になってしまう。
料理にハマってきたとは言え、やっぱり面倒と思ってしまうことは面倒だ。
買うんだったらコンビニの弁当とかでもいいかな?
「あの、夕飯だったら」
「ん?」
柔軟を終えると、高町は俺の正面に立ち、
「私の家に来ませんか?」
――――そんなことを提案した。
*****
この海鳴で暮らすにあたり、俺は事前にここで人気の店をいくつか調べておいた。
楽しく過ごしたいってのもあったし、姉さんが目覚めたらそこへ連れて行きたいと思ってのことだ。
ネットや雑誌で調べてみると、とある喫茶店がこの辺りで有名であることを知って、初日からそこへ足を運んでいた。
喫茶店『翠屋』。
王道の洋菓子から紅茶、コーヒーの種類が豊富なそこは、子供からお年寄りまで幅広い客の人気を得ていた。
俺自身、一人で喫茶店に行くことに抵抗があったのにそこだけはすんなり入れて、緊張感もなくリラックスして過ごせた。
それはきっとお店の雰囲気や、その雰囲気を作ることができる店主のおかげなのだと思った。
建物にも人柄が出るんだなって、そう思えるくらいにそこは暖かくて、入りやすくて……それで、一度入ったらなんか出たくないなって思ってしまう。
冬場のこたつみたいな暖かさのある翠屋は、姉さんが目覚めたら一番最初に連れて行きたいお店だと思ってる。
――――そんなお店を経営しているのは高町夫婦なんだが、それは高町 なのはの両親だった。
世間って狭いなって思う。
「もう一度確認するけど、ほんとにいいんだよな?」
高町家まで近づいたところで俺は不安を抱き、改めて高町に聞いてしまう。
彼女は屈託のない笑みで、むしろ嬉しそうな笑顔で頷いた。
「うん! 前からお母さ
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