停止教室のヴァンパイア
Episode1
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・・馬鹿か。」
それまで笑みを浮かべながらソーナの話を聞いていた仁の顔から表情が消え、冷たい声でそう呟いた。
「まったくです。」
ハァー
仁の呟きを聞いたソーナは相槌を打ち、ため息をついた。
「三大勢力を快く思ってない奴らやテロリストなんかが聞いたら―――」
仁は喋りながら、皿に盛られたローストチキンを手に取り、
「真っ先に喰いつきそうな話だなぁ。」
ローストチキンを食いちぎった。
仁とソーナは食事を終えると一緒にキッチンで洗い物をしていた。
「ん?」
ソーナと他愛もない話をしながら皿洗いをしていた仁は険しい顔になった。
「どうかしましたか。」
「・・・・どうやら狩りの時間らしい。」
「アマゾンですか。」
「あぁ、しかも結構いるみたいだからな、今日は帰れそうにない。悪いけど、残り頼むわっ!!」
仁は残りの洗い物をソーナに任せ、ソファーに置いてあったベルトを手に取ると、駆け足で屋上に向かった。
〜ヴィルアリマンション・屋上〜
<Alpha>
「アマゾン」
仁は手に持っていたベルトを腰に巻くと、アクセラ―グリップを捻り、アマゾンアルファに変身した。
『行くか。』
アマゾンアルファはそう呟くと、目的地に向けて力の限り跳躍した。
〜廃工場〜
今は稼働していない食品工場の中には50近いアマゾンが蠢めき、夜の街から連れ去ってきた人の血肉を喰らっていた。
そんな中、天井の一部が崩れると、アマゾンアルファが着地した。
『ウジャウジャいるなぁ。』
アマゾンアルファは左胸の傷痕に右手を当てながら呟き、近くのクモアマゾンに狙いを定めると、
右手を胸から離すと貫手突きを繰り出しながら飛び掛かった.....。
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