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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part5/すれ違いの親子
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…」
既に夜、トリスタニアで会議という用事を済ませた公爵は、この時点で自分の領地であるヴァリエール家に戻っていた頃だった。
「ヴァリエール公爵家は、わがトリステイン王家とは古き親戚にしてトリステイン国内において高位に立つ家。ならば、私自らが説得に向かった方が、公爵殿も話を聞いてくださるはずです」
アンリエッタは自ら、公爵家の面々を説得することに決めた。自分ほどの立場でなければ彼らも自分たちの話に耳を傾けないはずだ。
「で、でも陛下…ここからヴァリエール領までかなり距離があるんですけど…」
マリコルヌが言う。このトリスタニアからヴァリエール領まで結構な距離が開いていることを指摘した。小国とはいえ、馬車だと二日以上はかかる。公爵も早く移動できる馬と馬車で移動しているが、今のトリステインは軍用の竜も多くなく、このためだけに運用するのも難しい状況だった。
「それなら安心してくれ。馬や竜よりも早く移動できる手段がある」
すると、ここにきてジュリオが口を挟んできた。
「あるのですか!?」
ジュリオの口から放たれた言葉に、アンリエッタが目を丸くする。
「ええ。その気になれば、このトリスタニアからヴァリエール家に、数時間もかかることなく飛ぶことは可能です」
「本当かよ…?」
マリコルヌが疑わしげにジュリオを睨むが、そんな彼と主に男性陣が疑惑の視線を強めに放ってきても、ジュリオはいつもの爽やかなスマイルを浮かべたままだ。
「そんなに疑うなら、見せるだけだ。陛下、そしてみんなも…ちょっと広いところに来てくれよ」



ルイズがカトレアにからかわれつつも就寝前の談笑を楽しみ、サイトがムサシと二人で秘密の会話を交わしあっている中、ハルナは一人自分のために用意された客室にいた。
いきなりだったな。まさかルイズの家に連れてこられるとは。それも…まったく得意じゃない侍女の役目として。最も、ここに来るまで侍女らしいことはしなかったが。どうもエレオノールは見てくれだけでも貴族としての姿勢をアピールしたいのか。そういうところも含め、ルイズの姉であることがなんとなく納得できる。
この屋敷だってそうだ。まるで迷路のようで迷ってしまいそうになった。住む世界が異世界であるというだけじゃない。身分とかでも本当に違う世界なのだと思わされる。
しかし、いったいなぜわざわざお姉さんが強引にも実家に連れ帰ってきたのだろう。その理由を、詳しい話を聞いていないハルナは知る由もなかった。
また、自分やサイトとも、そしてこの世界で知り合ったシュウともまた違う世界から来たムサシという人物にも出会うという驚きの展開もあった。怪獣と人類がともに共存しているなんて夢物語のような世界が実在している。にわかには信じがたいが、あのムサシという人物には強い好感を持てた。人生の先輩としても、彼は
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