原作開始
クラス代表決定戦
ISファイトォー……レディーゴー! new!
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様子を見て、セシリアは考える。
(奥の手……といった所でしょうか。あの紅く染まったビームから受けたダメージは先程までとは段違いです。機体性能も大きく上昇していると見た方がいいでしょうね……)
しかし、あれほど警戒していたセシリアの視界から一夏が消えた。それと共にビットの反応が一つ消失した。
「嘘ッ、ビットが潰された!? 先程とはスピードが違いますわ!」
セシリアの言う通り、先程までのエクシアとは格段に機動性が上がっている。目に紅い光が映ったかと思えばその先ではもう一つのビットが潰されていた。
「悪いな、オルコットさん。四神流の使い手として、彼方の弟子として戦闘に負けるわけにはいかないんだよ」
あっという間に4機あったビットがすべて潰され、気づけば目の前にまで接近されていた。
「俺の勝ちだよ」
「私も代表候補生として試合に負けるわけにはいかないのです!
そしてビットは全部で6機でしてよ!」
ビットがセシリアの背後からもう2機現れ、ミサイルを発射しようとする。
「知ってるよ。……ふぅ。切り札はあくまで"切り札"であって使わないに越したことはないんだけどな」
息を一つ吐き、GNソードをにぎりなおした。
彼方との試合で初めて使った『転換』。それを見た彼方が切り札としてこの期間で教え込んだ技。
「四神流 青龍剣舞 舞の弐『狂猛清水』」
その技は発射されたミサイルを爆発させることなく空へと受け流し、セシリアのシールドエネルギーを削りきった。
落下していくセシリアを受け止めて地上に降りる間、一夏は彼女に語りかける。
「確かに俺はIS初心者で、今日の勝利はエクシアの機体性能によるものだと思う。だけどな、本当の意味での戦闘を知らない相手に俺達四神流が負けるわけがない」
「そんなこと……」
「『これを避けなきゃ死ぬ』っていう経験なんてしたことがないだろ? まあ、しない方が本当はいいんだろうけど。絶対防御が本当に絶対的なモノだって思い込んでるだろ?」
「そんなことは……」
セシリアに否定することの出来る材料などなかった。
「そもそもISは宇宙空間での作業用のパワードスーツとして作ったって聞いてる。それにそんなモノがついているわけがない。なんせ作業用だからな。でも、その絶対防御があるから自分は絶対に安全だっていう過信がオルコットさんたちISパイロットの絶対的な絶望的な弱点だよ。大きな声じゃ言えないが、その気になれば最後のトドメの一撃は絶対防御を貫通させてオルコットさんを殺すことだって出来た」
セシリアは驚愕した。確かにさっきの一撃は凄まじく、絶対防御が発動した。しかし、彼はそのうえで絶対防御を破壊出来ると言ったのだ
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