帰郷-リターンマイカントゥリー-part4/盗まれた友達
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けようとした。万事休す。
だがその時、空から二つの彗星のごとき光が飛来した。
「デヤアアアア!!」
その光はムサシに攻撃を仕掛けようとしたヘルズキングをぶっ飛ばした。
「!」
顔を上げたムサシは今の声で、自分の窮地を救った、目の前に降り立った光の巨人が誰なのかすぐに理解した。
「コスモス!」
かつて何度も自分と一心同体となり、共に戦ってきた青き慈愛の戦士『ウルトラマンコスモス』である。
『ムサシ、大丈夫か?』
コスモスがムサシに無事かどうかを尋ねてきた。
「大丈夫だよ、コスモス。また助けられたね。でもここからは…」
そう言って、ムサシは胸ポケットから、青く輝く不思議な石を取り出す。
コスモスが、少年だった自分にくれた『輝石』。自分とコスモスを今でも繋ぐ絆だ。それを見てコスモスはムサシの思いを察して頷く。ムサシも頷き返し、輝石を掲げた。すると、ムサシの体が光に包まれ、コスモスのカラータイマーに吸い込まれていった。
再び、コスモスとムサシは一心同体となったのだ。
コスモスは飛来直後の、青紫・銀の二色の宇宙戦闘形態『スペースコロナモード』から、太陽の赤き輝きを放つ姿『コロナモード』にモードチェンジ、ヘルズキングに向かっていった。
コスモスは、長きにわたってムサシと共に戦ってきたことがあるだけあり、ヘルズキングの攻撃をものともしなかった。ヘルズキングが放ってくるエネルギー弾を、まるで音速の世界に飛び込んだような目にも止まらない速さで弾き返し、逆に弾かれたエネルギー弾はヘルズキングのボディに直撃する。そこからはずっとコスモスのターンと言えた。太陽の力でヘルズキングを殴り、投げ飛ばしたりと圧倒していく。
コスモスの登場は、ムサシだけでなく、怪獣たちさえも奮い立たせた。苦戦状態の怪獣たちは、コスモスに負けまいと、襲ってくるロボットたちを精一杯押し返していく。
その中でもコスモスと同じくらいの圧倒的パワーでロボットたちを押し退ける者がいた。かつてはコスモスの宿敵であり、今はジュランの守護者であるカオスヘッダーである。
カオスヘッダーは黄金の輝きを放ちながら、自分や仲間たちに一斉に迫るロボットたちを、コスモスから学習した華麗な動きで動きで翻弄した。
「凄い…これがお父さんが言ってた、コスモスの力!」
初めてコスモスの戦いを見たソラは父から聞いていた以上の無敵の力を奮うコスモスに、高揚した。
「頑張れウルトラマン、みんなああ!」
気がつくと母と共にコスモスや怪獣たちを応援していた。その応援を背に受けて力を皆切らせながら、ヘルズキングに向け、コスモスは必殺光線を放った。
〈ブレージングウェーブ!〉
「ハアアア…デアア!」
ヘルズキングに、コスモスの光線が直撃、ヘルズキングはダウンし、機能停止したのか動かなくなった。
「やった!」
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