帰郷-リターンマイカントゥリー-part4/盗まれた友達
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かつての同僚から度々話にあった、怪獣が失踪するという情報。その犯人もまたこいつなのか!なおさらムサシはこいつを放っておくわけにいかなくなった。
「では、『処分品』の相手でもしてもらいましょうか。いくら使えない怪獣でも、その程度で倒れるようでは商品にもなりませんからね」
しかし、すかさずチャリジャが指をパチンと鳴らすと、彼の姿は再び煙となって消失した。
「き、消えた…!?」
驚く三人だが、そんな間さえも与えようともしない意図でもあるかのように、自宅に大地震でも起きたかのような大きな揺れが発生した。
「外に出よう!」
二人は我が子を連れて一度外に出る。
外は、さっきまでのどかで豊かな自然が広がっていたというのに、あちこちで火の手が上がり、煙が立ち上っていた。
「な、なんだよこれ!」
ムサシは思わず声を上げた。何が起きた?まさか、怪獣たちをあのチャリジャという宇宙人が!?
その時、空からいくつかの巨大な影が降りてきて、ジュランで生きている怪獣たちの目の前に姿を現した。その影の正体は、黄金のボディを持った巨大なロボットだった。ロボットは手に装備されていたレーザー砲で、周囲の自然地帯と攻撃し始めた。それも一体だけではない。そのロボットとは別に、黒銀色の戦車のようなロボットも進行し上半身を、180度回転を繰り返しながら、ボディに付いた砲口から何発もの火炎弾を乱射した。
怪獣たちが、リドリアスが率先して、口から炎を吐いたり体当たりをしたりと、そのロボットたちに攻撃を加える。怪獣たちの攻撃はウルトラマンさえも怯ませる強力な一撃が多いが、それでもロボットたちは痛みを感じることなく攻撃を続け、ジュランの美しい自然を荒らしていく。その攻撃で、怪獣たちも何とか善戦しているが、怪獣たちは激しい攻撃に耐え切れなくなっていく。
もしや、あのロボットたちが、チャリジャの行っていた処分品というものか?そんなぞんざいな呼び方の割りに、あれだけの火力を持ち合わせているのか。
このまま放っておくわけにいかない!
「アヤノ、ソラをつれて避難シェルターに急いで!僕が様子を見に行く!」
手に、自作の特殊な銃を担ぐムサシ。
「ムサシ、でも!」「お父さん!」
「このまま怪獣たちが危険な目にあうのを黙っていられない!」
一人危険に飛び込もうとするムサシに、アヤノとソラが無茶だと声を上げる。一人で行くには無謀な状況だ。
すると、さらなる異常の変化が起こる。ムサシたちの道を阻もうとするかのように、巨大な影が現れる。
「な、こいつは…ヘルズキング!!」
そのロボットは、かつてムサシが戦った侵略者『潜入宇宙人 ベリル星人』の侵略ロボット、『侵略変形メカ ヘルズキング』だった。こんなものまでチャリジャは持ってきたのか!
ヘルズキングは、ムサシたちに向けて手をかざし、攻撃を仕掛
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