384部分:第五十三話 氷の妙技その一
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第五十三話 氷の妙技その一
氷の妙技
「フライングアタック!」
シュミットは高く跳ね続けながら着地と同時にインプ達に蹴りを放っていく。飛び跳ねそのうえで攻撃を浴びせるそれはまさに飛び魚であった。
「シーハリケーーーン!」
パラオは嵐を起こしそれで周りの敵を倒している。その嵐はインプ達を巻き込み次々に倒していく。
「セットオンクライム」
マクベスの言葉と共にインプ達の心臓に拳が打たれ吹き飛ばされる。彼の拳は一つ一つを的確に打ち抜きそのうえで倒していた。
「ダイアモンドアイ!」
インプ達をその鋭い眼光で見据えるとそれだけで彼等は動きを止める。キラはそこに突っ込みその拳で動けない彼等を薙ぎ倒していく。
「何っ、今度の青銅の連中も!」
「これだけ強いっていうのかよ!」
「馬鹿にするなよ!」
「俺達だって聖闘士だからな!」
彼等は必殺技を放ったうえで驚くインプ達に告げた。
「貴様等程度に遅れを取るかよ!」
「次から次に倒してやるぜ!」
「くそっ、このままじゃ」
「やばいな」
青銅の聖闘士達を相手にしているインプ達は自分達の劣勢を悟らざるを得なかった。しかも戦いはそれだけでなく白銀の者達もいるのだった。
「気をつけろよ」
「ああ」
「ライラがいる」
白銀の二人と対するインプ達は警戒する目でオルフェを見つつ慎重に間合いを詰めていた。
「あの男の実力は相当なものらしいからな」
「噂によるとだ」
インプ達のうちの一人が言うのだった。
「その実力は黄金聖闘士に匹敵するらしい」
「黄金聖闘士にだと!?」
「まさか」
それを聞いた他のインプ達は一斉に怪訝な顔になった。
「それだけの実力者だというのか!?」
「白銀聖闘士でありながら」
彼等はそれを聞いてもまだ信じられなかった。
「それだけの実力があるだと」
「まさか」
「いや、まさかではない」
しかしここでそのインプは言うのであった。
「その実力は少なくとも白銀聖闘士達の中でも一、二を争うらしい」
「そうか。そこまでか」
「そこまでの実力者だというのか」
彼等はそれを聞いてもここで怯むことはなかった。どれだけの相手を目の前にしてもそれでも怯むことがないのが戦いに生きる狂闘士達なのだ。
「ならばだ」
「我等が倒す価値はあるな」
「ああ」
血に餓えた獣の笑みを浮かべながら間合いを詰めていく。しかしここでバベルがその彼等に対して言うのであった。
「貴様等はオルフェだけだと思っているな」
「セントールか」
「貴様もか」
「俺もまたいるということを忘れるな」
彼はまた言うのであった。
「このセントールのバベルをな」
「ふん、貴様も倒してやる」
「安心しろ」
彼
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