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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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「まじかよ」
とさっそく驚く天桐に
「これ岡野さんの指導方法なのよ」
とハルナが教えてきた。
「さぁ、行くわよ」と言ってハルナ達は教室を出ると、振り返り
「何やってんの。さっさと行く。トロいわね」
とハルナは天桐達を急かして全員で車庫に向かった。



教室のある建物から車庫まで繋がっている渡り廊下を歩き、車庫に入った。
「さーて、皆さん。こちらがこの教室にある戦車達です」
と岡野は手を指し示し伝えた。
手の先には、2台の戦車が並んでいた。
「すげー、ホンモンだ」
「かっけーな」
「凄いね」
「ヒュー」
と天桐達は驚く一方、
「これはM4A2シャーマン75mm砲塔搭載型に、V号戦車N型ですね。」
と早間はテンションが上がり、自前の知識を口から出していく。
「あの子、結構詳しいわね」「そうですね」
と早間のことでハルナ達は驚いた。
一方、天桐はシャーマンの方を見て
「シャーマンかアルベルトのゲームで俺が使ったのと同じやつか」
と呟いていると
「てか、戦車道教室なのにこんだけかよ」
加埜が隣で文句を言ったのだ。それを聞いた天桐は慌てて
「おい、加埜。失礼だろ」
と文句を言ったが、加埜の言葉に
「ごめんなさいね。うちは、そんなに規模が大きくない上、資金も少ないのよ」
と岡野は申し訳なく言う。
「ちょっと、アンタ達!岡野さんに失礼じゃない。それが、これから教えて貰う相手への礼儀かしら」
加埜の言葉が耳に入ったハルナは、早速怒鳴り声を言った。これには天桐は同意せざるを得なかった。
「本当はもう一台、岡野さんの戦車があるのですが、今は修理に出してるんですよ。ねぇ、岡野さん」
とミアキがそう岡野の言うと
「え?・・・えぇ、そうね」
ゴホン
一度咳を出した岡野は、
「さぁ、それより。早速戦車に乗ってみましょうか」
と皆に伝えた。それで天桐は
「じゃあ、俺らはシャーマン」
と言ってシャーマンに近づこうとすると
「ハァ?!何、言ってんの?」
とハルナが大声で天桐に怒鳴ってきた。
「な!なんだよ、いきなり?」
天桐は驚いて振り返る。
「それはこちらのセリフよ。このシャーマンは私たち4人の戦車よ」
「は?なんだそれ。もしかして、私物かこれ?」
「いや、私物じゃないけど。・・・私たちは、ずっとこれで練習してきたんだから。私たちのなの」
(なんだよ。なんかワガママぽい言い訳だな)
とハルナの言い訳に対してそう思った。
「わかったよ。じゃあV号の方でいいよ」
と渋々天桐は言った。
「当然よ。あ、そういえばアンタ達。男子だけど戦車の免許、持ってるの?」
とハルナの質問に天桐は(え?)と顔をした。
「これよこれ」
ハルナはポケットから戦車道用の免許を出して見せてきた。
「あぁ、
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