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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第2章 異世界戦記
第35話『異世界』
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でその人は訊いてきた。
声色で判断できるのは、声変わりをしていない歳だということ。そして、優しくて透き通る声・・・あれ、

柊君に似てる。

晴登は思った。
『女子っぽい男子』という所が主な理由だ。中性的な顔とか1人称が“ボク”な辺り、かなり似ている。
さすがに同一人物ではないだろうが、それでも特徴がある程度同じだった。獣の耳まではなかったけど…。

知り合いに似てると思った瞬間、少しばかり親近感が湧いた。


「用って言えば、まぁその…あるんですけど…」


しかし、その親近感を覆す程の『言葉を濁す』というコミュ障特有の技が、今しがた発揮する。

何を言おうか。

そういえば、そんなことも考えていなかった。
つくづく無計画だなと、自分に呆れる。
考えてみるも、思い浮かぶ項目が多すぎて何から話せばいいか分からない。
ここはどこ? あなたは誰? なぜここに?
絞ろうとしても中々絞れない。頭がフル回転し、質問を探り出そうとする。


・・・そうだ。これだけは訊かなきゃ。


晴登は頭の中で見つけたその言葉を推敲し、直後決心して言った。


「えっと…この辺の家で、俺を泊めてくれるような人は居ますか?」






「ホントに良いんですか? 泊めてもらっても」

「困った時は助け合わないとね。尤も、あんな言われ方されると断りにくいよ」

「そんなつもりじゃなかったんです…」


晴登はとある家に来ていた。その家は先程知り合った彼の家である。
裕福とは言えないが、貧乏とも言い切れない。造りはしっかりしていて、イメージは『ログハウス』だが、そこまでいくほど頑丈でもない。
一言でまとめると『木造の小さな一軒家』である。


「まぁいいよ。それにしても珍しいね、この村に来る人がいるなんて」

「え、ここって人口少ないんですか?」

「王都が近くに在るんだけど、この村には特に何もないから。そんなことも知らないのにここへ?」

「あ、はい…」


先程より幾分話せるようになったが、まだ敬語が抜けない。
それは相手も気づいたようで、ニッコリ笑うと一言、


「そんなに固くならなくてもいいよ。見たところ歳も近そうだし。…あっと、そういえば自己紹介がまだだったかな。ボクは“ユヅキ”。よろしくね」


早々と自己紹介を終えた、ユヅキと名乗る少年。苗字とかがないのが、とてもファンタジーっぽい。
しかしそうも簡単にやられると、かえって自己紹介にプレッシャーがかかるというものだ。
晴登はしどろもどろになりながら自己紹介を始める。


「えっと…俺は三浦 晴登、歳は12。その、よろしく…お願いします」

「え、ボクも12歳だよ? なんだ同い年か
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