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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第2章 異世界戦記
第35話『異世界』
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暗闇の部屋で目を瞑っていたはずだというのに、突然の外界の発光を感じる。
それは、恐らく異世界に着いたという証拠でもあり、瞳を開けたいという好奇心を煽るものだった。

晴登は、瞳孔が急な明るさに反応し切っていなかったが・・・目を開いてみる。







「…マジかよ」


開口一番、驚愕の声を洩らした晴登。
目の前に広がった光景は、どう考えても自分の部屋ではない。それどころか空が見え、風が頬を撫でるのを感じる。


「知らない…場所だよな」


寝転んでいた身体を起こして呟きながら、辺りを見回す。
まずは自分の居場所。大きいとも小さいとも言えない木の下である。木陰の涼しさが心地よい。

そして周り。
住宅街、マンション、学校・・・そんな物は一切ない。家はチラホラと確認できるが、どれも現代で見慣れたものとは一風変わっている。まるで田舎のど真ん中にでも来た気分だった。


「のどかな景色だな」


と言いつつも、晴登は自分の思う田舎のイメージともまた違う雰囲気を感じていた。

田舎といえば、やっぱり広大さや雄大さが有ると思う。田が見渡す限りに広がり、近くに山が在るといった感じだろう。
でも目の前の景色に広さはなかった。晴登の持つマンガの知識でいえば「冒険物語の序盤の町」といった雰囲気だ。
アスファルトの道路すら見当たらず、あるのは往来があったためか草がすり減った、あまり整備もされていなそうな道だけで、家も全て木造やら何やらで造られているようだった。


「どうしたもんか…」


晴登は頭の中で部長の説明を再生する。


『異世界に居られるのは、一度の転移で3日間。それを過ぎない内は現実世界に帰っては来れない。逆に、3日間経ってしまえば強制的に引き戻しだ。そこんとこ気をつけてな』


最後に部長は『まるで修学旅行だな!』と言っていた。うん、気分はそうだ。
だが、向こう見ずでこっちに来てしまったのは少し後悔している。


──3日間、ここで過ごせるのか。


部長は『もし異世界で死んだら、現実でもお陀仏だぜ』とも言っていた。
つまり、この異世界で餓死でもしたら、晴登は現実で故人になってしまう。なんて鬼畜な修学旅行だろうか。


「この村に誰も居ない…とかだったらゲームオーバーだけど…」


とりあえず、晴登は道を歩くことにした。もしかしたら誰かに会えるかもしれない。

周りの家々を、道を歩きながら見渡す。
洗濯物が干されていたりする家もあるので、人が住んでいないということはまずなさそうだ。畑も目に入るが、手つかずという様子もない。

では、どうするか。家に押し掛けて泊まらせて貰うか?
いや、それは警察を呼ばれかねない。・・・そもそも
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