New Season
Disc Change Operation
活動日誌16 ぼくたちは・ひとつのヒカリ!
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なんだもん。
スクールアイドルの大会。ラブライブ! の、あの大きなステージへ一緒に立つのが私達の本当の夢なのだから。
もちろん簡単なことじゃないのは理解している。
お姉ちゃん達は前回の優勝者。私達は始めたばかりの無名のスクールアイドル。
普通に考えても差は歴然だし、お姉ちゃん達を目標にしている人達は沢山いるだろう。
そんな人達の中からね? 私達がお姉ちゃん達と同じステージに立つって言うのは、私達が思っている以上に――。
♪♪♪♪♪
「たいへんですぅーーーーーー!!」
アイドル研究部の部室内に花陽さんの叫び声が響き渡る。そして、叫んだかと思うと凄まじいほどの勢いでキーボードを叩きながら、画面を食い入るように見つめて何やら独り言を呟いていた。
そんな豹変した花陽さんを唖然となりながら見つめていた私だったけど、以前お姉ちゃんに聞いたことを思い出していた。
そう、お姉ちゃんは――
「花陽ちゃんが『大変ですぅー!』って叫びながら豹変する時は、必ず楽しいことが始まる前兆なんだよ!」
そう言っていた。
楽しいことが始まる前兆。それは私達にも降り注いでくれるのかな?
そんな期待を胸に、花陽さんへと近づいてPCの画面を覗き込もうとしていたんだけど――
「……ドゥーム……」
「――えっ!」
突然呟いた花陽さんの一言に、私は驚きの声を上げたのだった。
ドゥームって何?
そんな風に困惑していた私の耳に――
「あはは……ドームのことだよ?」
何時の間に来ていたのか、お姉ちゃんが正解を教えてくれたのだった。
と言うよりも全員が集まっていたみたい。まぁ、反省会で集合しているんだけどね?
何が起きるのか楽しみで、後ろに気が回っていなかったのかもね?
そんな私達の会話に気づいたのか、花陽さんは私達の方へと顔を向けると緊張した面持ちで――
「……ラ、ラブライブ! 第3回ドーム大会が……決定しました!」
そう、声高らかに宣言した。
それを聞いていたお姉ちゃん達は、私達とは対象的に、驚きの表情は見せていなかった。でも、その代わりに――
とても感慨深い表情を浮かべていたのだった。
でも、それはそうだよね? だって、お姉ちゃん達はドーム大会実現に向かって、ずっと頑張ってきたんだから。
海外でのPR活動や合同ライブ。
お姉ちゃん達は、ただラブライブ! ドーム大会が実現することを夢見て頑張ってきたんだもん。
お姉ちゃん達の頑張りが今、花陽さんの言葉で報われたんだ。
私は――ううん。きっと亜里沙と涼風も同じだろう。
私達は微笑みを浮かべながら、心の中で祝福の言葉を
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