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活動日誌16 ぼくたちは・ひとつのヒカリ!
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何となくだったんだけどね? その場の流れって感じだったんだけど。
 私達はお布団の中で少しだけ話をしていた。
 小さい頃に一緒に寝ていた時の話。 
「一緒のベッドに入ったら同じ夢を見られるのかな?」
 いつも寝る前にそんな話をしていたっけ?
 だけど私はお姫様の夢で、お姉ちゃんは怪獣の夢――いつも同じ夢なんて見れなかったんだよね?
 そんな話をしていたら、私達は同時にクスクス笑いをしていたのだった。
 
 お姉ちゃんがいる布団の温もりと安心感と――笑ったおかげで軽くなった心に、まどろみの天使の(ささや)きが聞こえてくる。
 そんな、ゆっくりとユメノトビラを開こうとしていた私の耳に、お姉ちゃんの優しい声が聞こえてきた。
 私は心地よい子守唄のようなお姉ちゃんの声に、ぼんやりと反応していた気がする。
 いや、半分寝ぼけていたしね? 良く覚えてないや。
 そんな私の言葉を微笑みながら聞いていたお姉ちゃんは――

「大丈夫だよ……きっと見れるからね?」

 半分寝ぼけていたから夢だったのかも知れないけれど、そんなことを言ってくれたような気がした。
 きっと見れる――同じ制服を着て、一緒に学院に通える夢。
 その日の夢は、きっと同じ夢を見れていたと思いたい。ほら、直接聞くのは恥ずかしいからね?
 聞いていないんだけど、そうだったと思っていたのだった。

 ――そう、去年の春。
 あの頃は純粋にお姉ちゃんと同じ制服を着て、一緒の学院に通えることが夢だったのにね?
 まさか、お姉ちゃん達と同じスクールアイドルになって、一緒のステージに立つことが夢になるなんてね?
 あの頃は私も――ううん、お姉ちゃんですら夢見ていなかったことだろう。
 そんな私の知らない世界へとお姉ちゃんが導いてくれた。
 そんな私の新しい夢の実現へとお姉ちゃんが導いてくれた。
 そして()の夢はいつしか私達(・・)の夢へと変わり、昨日のライブで叶えてもらうことができたのだった。

 だけど、これで私達の夢が終わった訳じゃない。そして、何よりもこれからが大事なんだと思う。
 そうなんだ。昨日までの私達は、お姉ちゃん達に助けてもらってばかりだった。
 だけど昨日、私達のファーストライブを大勢の生徒に見てもらえた。
 つまり、少なくとも一昨日までのように私達も無名ではいられないんだ。
 私達もお姉ちゃん達と同じで、音ノ木坂学院のスクールアイドルとして認識されたんだと思う。
 これからは自分達の力で、自分達の足で進んでいかなくちゃいけないんだ。それに――
 本当の意味での『お姉ちゃん達と同じステージに立つ』って夢は、まだ実現していないのだから。

 そう、私達の夢。それは学院のステージなんかじゃない。
 同じスクールアイドル
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