ティヴィルとの決戦!
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ポリゴンZはこちらの姿を見るや否や、直ぐ様体の一部を砲台に変えて冷凍ビームを放ってきた。だがそれはーー電子空間での動きになれていないジュペッタでも避けられないことはないものだった。あちらとて、本来電子空間での戦闘などプログラムされていないのだろう。
(ならば一気に決めさせてもらう!)
ジュペッタは今の自分に出来る全速力でポリゴンZに肉薄する。やはりポリゴンZの動きは遅い。一気にその鋭い爪で引き裂き、勝負を決めたーーかに思われたが。
(手応えがない!?これは・・・)
まわりを見回すと切り裂いたはずの体が再構築され、元のポリゴンZの姿を取り戻していた。・・・単純な物理攻撃は通じないということか、とジュペッタは考える。
「デリート・・・デリート・・・デリート・・・」
うわごとのように繰り返しながら、ポリゴンZは砲台を増やして攻撃を仕掛けてくる。片方の攻撃があたり、ジュペッタの片腕がちぎれとんだ。自分の体が消滅していく感覚に寒気が走るが、ここで止まるわけにも負けるわけにもいかない。
(この一撃で決める)
ポリゴンZは電子空間での戦闘に適応してきている。長引けば長引くほど、戦闘は不利になるーーいや、待っているのは敗北のみだろう。
(相討ちにもやってやるつもりはない。私はまだマスターのもとでやるべきことがある)
ミシロタウンでシリアのDVD を見ながら、あんなチャンピォンになりたいといつも言っていたサファイアの夢を叶えるとジュペッタはカケボウズだったころから誓っているのだ。こんなところで、終わるわけにはいかない。
(この爪に火を灯してでも私は・・・勝つ!!)
鬼火の炎を自分の爪に。焼けるような感覚にも構わず、再度ジュペッタは肉薄した。これくらいが自分の足を止める弱気を払うにはちょうどいい。
(散魂炎爪・怪)
そして、炎を纏った闇の爪が、今度こそポリゴンZを引き裂いてーー回りの電子空間が、ぶつんと音を立てて暗くなった。装置が止まったのだろう。
(さあ戻ろう、マスターの元へ)
ジュペッタは電子空間から脱出する。自分を心配・・・いや、信じてくれているサファイアのところへーー
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