ティヴィルとの決戦!
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る、と言っていた。それなら、勝機はあるかもしれない。だがこれは危険な賭けだ。託すなら相棒のジュペッタだが、果たしていいのかーーそんな思いを込めてジュペッタを見つめる。
「ーーーー」
「よし・・・頼むぞジュペッタ」
相棒から帰ってくるのはいつもの返事。任せてください。そう聞こえた。
「何をこぉーそこそ話しているんですか?」
無視してサファイアは走り出す。ポリゴンZが破壊光線の反動で動けない今がチャンスだ。
「フフーフ、さては直接『雷同』を壊す気でぇーすね?ですがこぉーの『雷同』はあなた程度に壊せるものでは・・・」
得意気に語るティヴィルだが、サファイアの狙いはそこではない。『雷同』というらしい装置まで走り抜けーージュペッタの入ったモンスターボールを、預かりシステムの利用法と同じように入れた。ティヴィルがぎょっとする。
「な・・・まさか」
「そのまさかさ。ポリゴンZの本体がこの中にいるっていうんなら、こっちのポケモンも中に送り込んでやればいい!」
「フン・・・相変わらず勘のぉーいいガキですが・・・あなたは意味がわかっていますか?電子空間の中で戦い、負けたポケモンの末路は戦闘不能ではなくデータとして消滅です。自分のポケモンを喪う恐ろしさ、味わっても知りませんよぉー?」
サファイアにも、確信はなかったがそうではないかという予測はあった。ジュペッタを喪うなど、考えただけでも恐ろしい。が。サファイアは憶さず、ティヴィルを睨み付ける。
「俺の相棒は、お前なんかに負けたりしない!」
斯くして二人の決戦の舞台は、現実世界ではなく電子空間に持ち越されたーー。
突如として小さく、広大な電子空間に送り込まれたジュペッタは、意外と冷静に己の動きを把握していた。まずは自分がこの空間でどれだけやれるのか、それがわからなくてはどうしようもない。真っ先に敵の居どころに向かわないあたり、サファイアと違って冷静だ。
(それに、恐らくは・・・)
ジュペッタにはこの装置が如何なるメカニズムによって動いているのかはわからない。だが町中のフワライドを操るほどとなればそれをコントロールする存在が必要になるだろう。
(さっきのポリゴンZの攻撃は、破壊光線を撃ったにしても停止時間が大きかった。そして今も、侵入者である私になにもしてこない。ーーつまり、彼?こそがこの装置を統制している存在とみて間違いないだろう)
そう予測をつけ、緑色を中心として構成された電子空間を進んでいくジュペッタ。すると程なくしてポリゴンZの姿が見えてきた。
「・・・ターゲット、ホソク。デリート、カイシ」
「くっ
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