第25話 ニコ・ロビンの救出
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当たりません」
オルビアは、その黒スーツ集団が世界政府の人間だろうと当たりをつけていた、集団はまっすぐにニコ・ロビンを見ながら歩み寄っている。どう判断しても、目的はニコ・ロビンだろう。
そして、今気づいたけれど集団の一番前にニコニコとした表情の高齢の女性が立っているのが見えて、先頭の女性はロビンに一方的に何かを言っているが、距離が遠くて二人の耳では聞き取ることができなかった。
どう動こうか、どの場面で飛び出そうか相談しているうちに、事態は次の展開に。ロビンが一目散に、黒スーツの集団が居る反対側に向かって、つまりは、妙高とオルビアが隠れている方向へと走って来た。
「待てっ、ガキ!」
黒スーツの集団の先頭に立っていた老女が、ロビン目掛けて汚い口調で大声を出しながら、手を伸ばしてきて彼女を捕まえようとした。しかし、その手は空を切って捕らえることはできなかった。
「ロビンちゃんが逃げてきた。オルビアは、逃げてきたロビンちゃんと合流して一緒にさっきの海岸へ行って」
「妙高は?」
「私は、少し時間稼ぎしてから向かいます。私のことは気にしないで、走って真っ直ぐ向かって下さい」
「わかった、気をつけて」
妙高とオルビアは、そう言葉を交わすと二人は別た。
オルビアは、ロビンに向かって走り近づいていった。その場に残った妙高は、ロビンの後を追ってきた黒スーツの集団の目前に立ちふさがった。
「どけ女」
「……」
妙高から集団に手は出すつもりもなく、オルビアとロビンがある程度の距離まで逃げ切る為の時間稼ぎ、そのために沈黙を保った。
そして、集団の中に居る無理やり走り抜けようとする黒スーツの前に再び飛び出して、行く手を阻んだ。
「どけっ! 命令に従わない場合は、撃つぞ!」
「……」
沈黙を保ったまま通せんぼを続ける妙高に、黒スーツの男の一人が銃を構えて妙高に狙いを定める。
しかし、驚きも怖がりもせずに、何の反応も示さない妙高の様子。黒スーツの集団は、苛立ち始めて、遂に銃の引き金に指を掛けた。
「撃てっ!」
その声を合図に、妙高に向かって複数の弾丸が殺到した。
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