激闘、コミケの中で萌えと叫ぶ
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
さい。無理です」
らいとなオタク「ちっ……くそっくそっ! 絵描きなんていっぱいいるんだ」
舌打ちしつつ本郷にあからさまに肩をぶつけていくと、ぶつぶつと文句をいいつつ去っていった。
明「あのようなものでもオタクと呼ばれるようになったのか……時代も変わったな」
御茶ノ水「明さぁあああああん!!!!」
だきつき! ほんのりフローラルな香り。
明「だからまぎらっかしいと言うとろうがっ!」
ヘッドクロウをかます。
ぶらんぶらん。
御茶ノ水「痛い痛い痛い」
明「まだ男に帰ってなかったのか? あんな手合いきっぱり断れ」
本郷の目には御茶ノ水の格好は男であっても、雰囲気は女の姿であった。
御茶ノ水「すいません、すいません、離してぇ……」
しくしくと泣き始めたため、周囲からの視線を感じ始めた。
明「むぅ……」
本郷はしぶしぶ解放した。
御茶ノ水が座るこの場所は壁といわれる、いわゆる大手サークルであった。
明「お前……大手か」
御茶ノ水「はい……とはいえ、10万部とかいったことないんですけどね、交換用の新刊渡しますねー」
明「ああ、ってそれは同人作家と交換する用だろ?」
御茶ノ水「明さんは私の恩人ですから……その受け取ってほしいかなって」
上目遣いに少し潤ませた瞳で、いかにも可憐な美少女という感じだ。
明「不公平な感じもするが、いただこう」
御茶ノ水「やったぁ……今回は自信作なのですよ」
前回もらった本もそうだが、どちらもエロ本。まごうことなきエロ本であった。
明「うまいな……肉感があってだけど女性が描くような可愛らしさを残している」
御茶ノ水「そんな、褒められると恥ずかしいですぅ。ここじゃなんですから……あっちでっ」
明「ホモよ帰れ!」
本郷は御茶ノ水の頬を掴む。
御茶ノ水「ふぉおおおおお」
明「顎ごとくだいてくれるわ!」
御茶ノ水「ひぇめへーーーー!(やめてぇ!!)」
本郷は不敵な笑みを浮かべていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ