Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告15 みゅーじっく ・ すたーと! 3 『ファーストライブ』
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生徒達は、全員がお姉ちゃん達のファンなんだから。
いくら妹だからって、いくらアイドル研究部の後輩だからって。
お姉ちゃん達の曲の『替え歌』を披露されたら良い気分はしないのかも?
そんな風に考えた私は、自分の軽率な思いつきを呪った。
とは言え、時間は巻戻らないんだ。なかったことにはできないんだ。
だから、今私達にできること。
とは言っても、早々にステージを下りることしかできないんだけど。
私達は一礼をすると、足早にステージを下りようとしていた。その時――
「良かったよー」
「これからも頑張ってねー」
「応援しているよー」
そんな客席からの声と、溢れんばかりの拍手が講堂中に鳴り響く。
ステージ袖を見ると、お姉ちゃん達も満面の笑みを浮かべて拍手を送ってくれている。
私達は客席の方へと向き直り、もう1度深々と頭を下げる。
そしてステージ袖へと向き直り、お姉ちゃん達に向かって深々と頭を下げるとステージを下りるのだった。
こうして私達の――Dream Tree のファーストライブは、優しくて暖かな空気に包まれながら幕を閉じた。
今は、お姉ちゃん達のライブ中。私達はステージ袖でお姉ちゃん達を見つめている。
わかっていたことだけど、やっぱりお姉ちゃん達は凄い。改めて私達との差を感じながら見つめていたのだった。
色々なことを学んで、色々なことを経験して、色々なことを考えさせられたファーストライブ。
それでも、全て私達が進んでいく為の大事な1歩なんだ。
そして、本当の意味での私達のミュージックが始まったんだ。
いつか私達だけで、この講堂を満員にしてみせる!
そして、いつか絶対にお姉ちゃん達と一緒にライブをしてみせる!
そう、絶対に隣を飛ぶんだ!!
私達はそのことを心に深く刻み込みながら、真剣な表情でお姉ちゃん達のライブを見つめていたのだった。
♪♪♪
そんな感じで幕を閉じたアイドル研究部のお披露目ライブ。
当然ながら、お姉ちゃん達のライブは、アンコール付きの大興奮なライブだった。
ライブが終了すると、余韻に浸りながら、それでも名残惜しそうに生徒達が下校を始める。
全ての生徒が帰って、誰もいなくなった講堂を確認してから、私達も下校することにしたのだった。
みんなと別れたあと、私とお姉ちゃんは一緒に帰宅する。
まぁ、姉妹なんだから当たり前なんだけどね?
それでも最近は別々に帰ることが多い私達。
普段から姉妹で良く会話をする方だとは思うんだけど、今日は普段より話をしながら帰り道を歩いていた気がする。
ライブの興奮が冷めていないのかな?
だけど、不思議とお
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