Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告15 みゅーじっく ・ すたーと! 1 『ファーストライブ』
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
あのまま絵里さん達の拍手を受けてライブが終わったのなら――まぁ、嬉しい気持ちが溢れていたんだろうけどね?
でも、それだけだったんだと思う。
だって、あくまでもライブ自体には満足出来たと思っていたし、それに対する拍手を送られていたのだから。
そう、自分達は満足をするだけで終わっていたんだろう。
もちろん反省はするとは思うよ? パフォーマンスの出来だとか、お客さんを呼べなかったこととか。
だけど、自分の気持ちには向き合うことはなかったと思うし、改めて決意を持つこともなかったような気がする。
否定的な意見が出ないなら、わざわざ自分を追い込まないじゃん?
このまま続けても良いのかとか、何の為に続けるのか、なんてね?
私は別に、そんなに強くはないんだから。
でもね? それではダメなんだと思うんだ?
私達は、私達だけのライブをしたいと願っていた。それが辛い結果になることを知っていても、それはお姉ちゃん達が通った道だから望んだこと。
だけどさ? 真似をするだけじゃ意味はないんだよ。
ただ完敗からのスタートをするだけじゃダメだったんだよね?
ううん。違うのかも知れない。
希さんが言った『完敗』と言うのは、別にお客さんが来なかったことだけを指した言葉じゃなかったのだと思う。
彼女が言った完敗は、たぶん――
絵里さんから突きつけられた、否定的な言葉まで含めて言ったのだろうから。
だって、自分達の想いが伝わっていないってことを意味するのだから。
そして、それだけ否定的な言葉を突きつけられても、諦めずに前へ進み続けようとしたから『完敗からのスタート』なんだって思うのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ