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ラブライブ! コネクション!!
Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告15 みゅーじっく ・ すたーと! 1 『ファーストライブ』
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た私は、再び穂乃果さんへと向き直ると――

「ステージの上から見た景色は、下から見る景色と全然違って凄くドキドキしました……こんな気持ち、初めてなんです。でも、そう感じているのは……たぶん自分達だけで頑張ってきたからなんだと思います。辛いことや苦しいこともありましたけど……自分達だけで、やって良かったって、本気で思えたんです! 今はこの気持ちを大事にしたい……このまま私達だけで活動しても、誰も見向きもしてくれないかも知れない。無名の私達では、応援なんて誰もしてくれないかも知れない。でも、私達だけで一生懸命頑張って……私達だけで、とにかく頑張って届けたい。今私達がココにいる、この想いを! いつか――」

 ありのままの気持ちを、穂乃果さんへと紡いだ。そして、私は一瞬だけステージの上から客席を見据えて――

「いつか私達――必ずココを満員にしてみせます!」

 穂乃果さんの方へ向き直ると、声高らかに宣言するのだった。
 私達のライブは今日始まったばかり。今は誰も見に来てくれないのかも知れないけど。
 それでも、この講堂を私達のライブで満員にしてみたいと願っている。あの――
 講堂全体が沢山の色の光で包まれていた、お姉ちゃん達のライブのように。

♪♪♪

「…………」
「…………」
「――ッ」

 声高らかに宣言した私は、ジッと穂乃果さんを見据える。そんな私をジッと見据え返している穂乃果さん。
 数秒ほどジッと私達を見据えていた穂乃果さんの口が開き始めていた。
 私は覚悟を決めた。私達の決意は変わらない。
 例え仲違(なかたが)いをしたとしても、自分の選んだ道なんだから。
 どんなに否定的な言葉を浴びせられても私の答えは変わらないんだ。
 そんな決意を持って穂乃果さんを見つめていた。なのに――

「……そっか? うん。その夢、絶対に諦めちゃダメだよ? ファイトだよ! ……うん、ファイトだよ!」

 それまでの冷ややかな表情から一変して、満面の笑みを浮かべた穂乃果さん――
 ううん、今目の前にいるのは私の良く知っている『私のお姉ちゃん』だ。
 そんなお姉ちゃんが、私達に向かってエールを送ってくれていたのだった。
 突然のお姉ちゃんの態度の変化に、戸惑いを隠せないでいる私達の目の前で――

「――ねぇ? ちょっと……」

 絵里さんが何とも言えない表情を浮かべながら、お姉ちゃんに声をかけていた。

「あっ、絵里ちゃん……希ちゃんとにこちゃんも! それに、ツバサさん、英玲奈さん、あんじゅさん。わざわざ、ありがとうございます!」

 絵里さんの声に反応したお姉ちゃんは、満面の笑みを浮かべて、その場にいた人達にお礼を述べる。
 そんなお姉ちゃんに、複雑な表情を浮かべている絵里さんは言葉を繋げ
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