Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告15 みゅーじっく ・ すたーと! 1 『ファーストライブ』
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、穂乃果さんへと伝えたのだった。
私の言葉に驚く亜里沙と涼風。そんな私達を一瞥した穂乃果さんは――
「なぜ?」
冷ややかな表情のまま疑問を投げかけると、誰もいない周囲を見渡して――
「これ以上続けても意味があるとは思えないんだけど?」
そう私の言葉を切り捨てるように言い放つ。
続ける意味――それは音ノ木坂にお姉ちゃん達がいる以上、私達だけで頑張っても意味はないと言うことだろう。
実際にそうなのかも知れない。それはチラシ配りの時に実感していたこと。
同じ学院にトップと無名のアイドルがいたら、当然トップを応援するだろうと思う。
つまり2年生の花陽さん達が卒業するまで――少なくとも、私達が3年になるまでは無理なのかも知れない。
とは言え、それは私達だけで活動をすれば? って話なんだろうね。
無難に穂乃果さん達と、一緒に活動をするのが良いことなのは理解している。でも――
私は、それを認めない。それは私の目指した場所なんかじゃない。
それは私達が憧れて近づきたい輝きなんかじゃないんだから。
それに、私はもう後悔しかけていたんだ。自分の勝手な諦めで、みんなに何も返せないと言う後悔を。
もしも、このまま穂乃果さん達と一緒の活動を選んだら――
私達だけで頑張ったライブに拍手をしてくれた絵里さん達、ツバサさん達、ミキ達。
そして応援しているクラスメート達。ことりさん達。そして応援してくれているみんなに、本当に何も返せなくなる。
だから、私達はこれからも続ける! 自分達だけで、みんなへと返していくんだ!
そんな風に思っていた私だけど、自分の心の1番シンプルで、1番強い想いを穂乃果さんへと言い放つ。
「――やりたいからですっ!」
「…………」
うん。もちろん、みんなへ想いを伝えたいとか、何かを返したいと言う気持ちはあるんだけどね?
でも、やっぱり自分自身がスクールアイドルを――自分達だけのスクールアイドルを進み続けたいって想いが1番強かったんだよね。
それが私達の憧れて、目指して、近づきたいって思っているスクールアイドル μ's を突き動かしていた原動力なんだと思っているから。
私の言い放った言葉を無言で受け止める穂乃果さん。だから、私は素直な気持ちを繋げるのだった。
「今日初めてステージに立って、眺めているだけだったスポットライトの光を浴びながら歌って踊って……私、今……もっともっと歌って踊りたいって思っています。きっと、亜里沙と……涼風も……」
「「…………」」
同じ気持ちでいてくれていると確認するように、2人の方へと振り向いた。2人は笑顔で頷いてくれていた。
その笑顔に笑顔を返し
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