Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告15 みゅーじっく ・ すたーと! 1 『ファーストライブ』
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」
私は自分の進んだ結末が間違っているとは思っていない。
確かに、私達は誰も集められなかった。そして、お世辞にも素晴らしいなんて言えないパフォーマンスしか見せられなかった。
だから、お姉ちゃんが愛想を尽かしたとしても反論はできないけど。
それでも、私達で頑張ってきたことに後悔はない。
そして、これからも私達で頑張っていくこと。その決意は揺るがなかった。
だって、こんなに清々しいんだもん!
みんなの想いが、心の中に埋め尽くされているんだもん!
初めて浴びたスポットライトが、凄く気持ち良かったんだもん!
私達のライブに対しての、拍手と笑顔が凄く嬉しかったんだもん!
だけど、今感じている気持ちは、決してお姉ちゃん達が与えてくれたものなんかじゃない。
私と亜里沙と涼風の3人で勝ち得た気持ちなんだ。私達だけで頑張った結末なんだ。
そう、私は自分の進んだ結末を決して間違えたとは思っていない。そして、これからだって決して変わらないんだと思う。
私は亜里沙と涼風――3人の力で、みんなの想いを受け止めたい!
3人の力で、みんなに想いを伝えたい!
そう考えているから、お姉ちゃんを真っ直ぐに見つめていた。
お姉ちゃんは無言で私達を見つめているだけだった。だから――
「続けます」
「「――ッ!」」
「…………」
素直な気持ちをお姉ちゃんに――ううん。私はこの時、目の前のお姉ちゃんは『私のお姉ちゃん』じゃないんだと感じていた。
あっ、そうか。だから初めて見た表情だったのかも知れないね。
私達は今日初めてステージに上がったんだから。
今私の目の前で対峙しているのは、スクールアイドルの先輩としての高坂 穂乃果さんなんだ。
もしくは、学院の生徒会長としての高坂 穂乃果先輩なんだろう。
身内びいきは願い下げ! なんて言っていたのに、1番身内を意識していたのは私だったんだね?
今の私達は音ノ木坂学院の講堂。ライブをする為のステージに立っている。
つまり、今の私達はスクールアイドルであり、音ノ木坂の生徒なんだ。
同じ立場として、彼女はスクールアイドルを愛する者。学院を愛する者として対峙しているんだと思う。
だから目の前にいるのは私のお姉ちゃんなんかじゃない。高坂 穂乃果さんなんだと感じていたのだった。
今、穂乃果さんから「この先、どうするつもりなの?」と聞かれたんだ。
それはスクールアイドルの先輩として、学院の生徒会長として――音ノ木坂学院のスクールアイドルとして結果を出せなかった私達への問いなんだと感じていた。
だから後輩である私の素直な気持ちを
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