正々堂々
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かしいポーズをした上に狙いの人物はピクリとも動かない。穴があったら入りたいほどの精神状態であるカグラは逃げようと試みるが、ミリアーナに取り押さえられて準備室へと一時対比させられていた。
「うわぁぁぁ!!レオン笑って!!そんな無反応やめてよぉ!!」
しかし、それはある人物にも大きなダメージを与えていた。カグラに物真似をされたシリルはそれに全く感心を示さない友人に、まさか自分があの行動をするのは当たり前だと思われているのではないかと勘違いしてしまい、激しく動揺していた。
「シリル!!落ち着いて!!」
「一回!!一回下がろう!!」
「切り替えよ!!切り替え!!」
味方プレイヤーをガタガタと揺する少年を見て大慌ての少女三人は彼を急いで引き剥がすと、落ち着けるために準備室へとウェンディとともに押し込めていた。
それからは両チーム、徹底的なネタバトルが繰り広げられた。
「好きだジュビア!!愛してる!!」
リオンのコスプレをしてジュビアに扮したシェリア(シリルが戦意喪失中のため)に向かって愛を叫ぶソフィア。それに対しリオンは何か言いたげだが、グッと堪える。
「泣いてる時の自分の真似」
もはや物真似なのかすら判断できないお題を繰り出してきたのは犬のような人。だが、それはいまだ目を開けて眠っている状態のレオンには通じず、空振りに終わる。
「「全然笑わないじゃんこの二人!!」」
ゲーム開始からすでに30分は経過したのだが、両者ともに全く笑いもしなければ動揺する様子もない。
「ソフィ――――」
「やらせねぇよ!!」
カグラに続いてシリルの真似をしようとしたソフィアだったが、いつの間にか復活した彼の手によって阻止される。他人が使ったネタを使用する辺り、ネタがなくなってきていることが見受けられた。
「じゃあどうすれば――――」
一体どうすれば二人が笑うのか思い付かないソフィアは邪魔する彼に視線を向け、固まった。しばらく固まった彼女は、悪いことを思い付いたような笑みへと変化する。
「シリル!!こっち来て!!」
「え!?」
少年の手を引き準備室の奥へと消えようとする銀髪の人魚。引っ張られている少年は何事かと目を白黒させていた。
「ソフィア!?」
「どうしたの!?」
「二人も来て!!すぐに!!」
何がなんだかわからないシェリアとウェンディが彼女の後を追いかけていく。人魚の鱗もレオンも彼女が何をしようとしているのかわからず、しばし呆然としていた。
ウィィン
しばらくして準備が整った少女たちが準備室から姿を現す。彼女たちが作戦を成功させるために何かをしている際も、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ