Track 3 STOMP:DASH!!
活動報告14 きらきら・せんせーしょん! 2 『ファーストライブ』
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んてできやしない!
それがお姉ちゃんの考えだ。
だから、今日のライブが再スタートだからとか、トップアイドルとしての重圧とか。
そう言うモノで違う雰囲気を醸し出すなんて考えられないのだった。
そして、お姉ちゃんは――
『決して人を見下さない』のだ。
例え、どんなに私達のライブが低レベルだったとしても。
何よりも、私が自分達だけでライブを開催するって言った時、お姉ちゃんは確かに応援をすると言ってくれた。
お姉ちゃんは自分が言ったことを『なかったこと』にして、反対の行動をするような人じゃないって思っている。
もちろん、実際に私達のライブを見た上での厳しい指摘はあるのかも知れない。
それでも、こんな表情を浮かべてまで否定をするとは思えない。
確かに私達のライブはお姉ちゃんが想像していたのよりも、見るに耐えないほどの、お粗末で見ていられないような、ガッカリしたパフォーマンスだったのかも知れないけれど?
お姉ちゃんはソコを突きつけて蹴落としたりはしない。
そもそも誰かを突き落として自分達が優位に立とうとは思っていないだろうし、スクールアイドルを侮辱しているなんて思ってもいないだろう。
お姉ちゃん達はスクールアイドルの頂点。すべてのスクールアイドル達の憧れ。
だからと言って、お姉ちゃん達はお姉ちゃん達。最初から何も変わっていないんだと思う。
だから最初から見てきた私は、お姉ちゃんの表情に違和感を覚えていたのだった。
そう、お姉ちゃんは絶対に相手に欠点を突きつけて蹴落としたりはしない。
きっと、相手を褒めて応援して――
自分自身がもっと上を目指して頑張る人なのだから。
だから私は、きっと目の前に来たら表情を一変させて――
「……うん。良かったよ? 3人ともお疲れ様!」
って、満面の笑みで声をかけてくれるのだと思っていた。なのに――
「……それで、この先どうするつもりなの?」
目の前まで来たお姉ちゃんは表情を一切変えずに、冷たい口調で、冷たい言葉を、ステージ上の私達を見上げながら突きつけるのだった。
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