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第六十二話 稲妻が走ります。
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サビーネがリッテンハイム侯爵に話をするというので、私も一緒に行ったの。ティアナは『一人で行かせればいいじゃない。』なんて言うけれど、そんなこと危なくてできないわ。ティアナも最後にはついてきてくれたから多分本気の本気ではなかったのだろうけれど。
その結果、サビーネはお父様・・・いいえ、お父様だと信じていたリッテンハイム侯爵から、実の娘ではないと言われてしまって、ショックで倒れ込んで、寝込んでしまったの。サビーネのお母様はさすがに娘を助けようとなさろうとしたのだけれど、でも、リッテンハイム侯爵はお構いなしにサビーネと私に屋敷を出ていくようものすごい剣幕でせまったわ。ティアナが来てくれなかったら、どうなっていたことか・・・・。
ほうってなんておけないし、私一人じゃ心もとないから、尾行に気を付けて私の家にひとまずサビーネを匿うことにしたの。お父さんお母さんはとても驚いていたけれど、でも、優しく看病を手伝ってくださったわ。
それにしてもOVAの謎がようやくわかったわ。どうしてお二人が金髪ではないのに、サビーネは金髪なのかということが。遺伝云々の問題はこの際置いておいて、片方が金髪だから、という理由が一番しっくりくるわね。
可哀想なサビーネ・・・・。
サビーネはベッドの上で眠っている。凄い熱だわ。時々苦しそうに息をして、うわごとを言っているのが聞こえる。「許して・・・許して・・・・。」って・・・・。
思わず大きなため息が出たわ。この子は何も悪くないのに。どうしてこういうことになってしまったのだろうって、思ってしまう。私たちが連れ出してしまったから?
「フィオ。」
ティアナがサビーネの髪をなでる私の腕に手をかけてきた。
「あなたのせいじゃないわ。私のせいよ。でもね、私は後悔はしていないわよ。どのみちこの子は遅かれ早かれとてもつらい思いをすることになるんだから。」
「それはそうだけれど・・・・。私たちが命令したように思ってしまって・・・・。それにティアナが後悔しようがしまいが、今苦しんでいるのはサビーネ本人だもの。それは否定できないでしょう?」
ティアナはやるせないように息を吐き出すと、立ち上がった。
「そうよ。今苦しんでいるのはサビーネ本人よ。そんなことわかってるわ。でも、あなただってわかってるでしょう?これから先は遊びでも何でもないのよ。どっちかが死ぬまで戦って生き残った方が覇権を握るの。あなたも私も散々前世で経験したじゃない。・・・・できればそういうことは避けたいって、私だって思っているわよ。」
最後はティアナの本音ね。私たち、お互いに嫌というほど苦しんだわ。近しい人、親しい人が敵味方に分かれて殺し合いをする、そんな世界があることすらサビーネはつい今まで知らなかったでしょうね・・・。可愛そうだけれど、これも試
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