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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十二話 稲妻が走ります。
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シュヴァイクの下風に立つのは嫌なのだッ!!!」
お父様の声に私はぞっとなってしまったわ。まるで・・・昔の本に出てくる悪魔にとりつかれた人みたい。こんなの・・・お父様じゃない・・・。昔の優しかったお父様はいったいど子に行ってしまったの・・・・?
「いつもいつもそうではないか!!ブラウンシュヴァイクは議長、儂は副議長。盟主たる地位もブラウンシュヴァイクが必ずと言っていいほど上なのじゃ!!だいたいルドルフ大帝の功臣という点ではブラウンシュヴァイクと我がリッテンハイム侯爵家は何ら遜色などない!!いや、むしろ先祖の失態がなければ、儂は筆頭公爵であり、奴と同格以上であったのだ!!既に償いもし、皇帝陛下の一声があればすぐにでも公爵に戻れるというところまできておるというのに!!あ奴やリヒテンラーデのバカジジイめらが邪魔立てするからなのだ!!」
「お、お父様――。」
「サビーネ!!あなたもいつまでもそのようなことを申していないで、お父様に力を貸しなさい。」
お母様の眼が吊り上がっている。お兄様たちも私を冷たい目で見て、協力するように、っておっしゃってきている。怖い・・・・。私、怖い・・・・。怖い、怖い、怖い!!!


こんなの・・・・私のお父様、お母様、お兄様たちじゃない・・・・。


思わず、隣を向いた。耐えきれなくて・・・・どうしようもなくて、縋りつきたくて・・・・・。この状況から助けてほしくて・・・・。
「リッテンハイム侯爵閣下。」
澄んだ声でフィオーナお姉様が私の手を握りながら話し始めた。
「どうかサビーネ様の話をお聞き届けください。このままでは内乱は確実です。はっきりと申し上げておきますが・・・・・。」
フィオーナお姉様はここで私を見た。目がためらっておられるわ。そうよね、怒っている相手に本当のことを話しても血が上っているから絶対に聞き入れられないってお姉様自身がおっしゃっていたわ。でも、嘘をついても結局は同じだもの。お父様は絶対にブラウンシュヴァイク公をお許しにはならないわ・・・。さっきの会話でそれがよくわかったの。

ありがとうお姉様。一緒についてきてくれて。私の心は決まりました。だからお姉様、私、言います。はっきりと言います。

「お父様、ブラウンシュヴァイク公と戦うことになっても、お父様に勝ち目はありませんわ。」
私の声にお姉様もお父様もお母様もお兄様たちもみんなみんなびっくりした顔をしている。でも何度だって私は言うわ。
「あちらにはミュッケンベルガー元帥閣下がおられますわ。それに有力な貴族方やその家臣の方々も。」
「儂の勢力があれよりも劣っていると言うか!!!この親不孝者めが!!!」
お父様が目をむき出して私に罵声を浴びせてきた。今にも気絶しそうに辛かったけれど、でも、最後まで言わないといけない。目をそらしては
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