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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十二話 稲妻が走ります。
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テンハイム侯爵一門や辺境(帝国領土銀河基準東南方)の貴族等が味方している。こうしてみると、大小さまざまな確執が混ざり合って、それがブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯の争いに凝縮されているのがよくわかるわ。
軍務尚書マインホフ元帥と統帥本部総長ワルターメッツ元帥は中立の立場。これはアレーナからお二人によく話した結果ね。ランディール侯爵、ケルリッヒ宮内尚書、典礼尚書カウニッツ・フォン・ベルトナルド子爵も中立の立場。そして、ラインハルトと私も中立の立場。すなわち皇帝陛下に忠誠を尽くす、という表明をしたに等しいことになるわ。
「どう思うかしら、オーベルシュタイン大佐。ブラウンシュヴァイク公、リッテンハイム侯、双方ともにかなりの味方を集めたようだけれど。」
私は目の前に立つ無表情かつ無機質な灰色(白髪かしら?)の髪が目立つ彼に声をかけた。オーベルシュタインを登用して、まだそう日は経っていないけれど「絶対零度のカミソリ」という評価は本当だわね。私はロイエンタールの二の舞になるのは御免こうむりたいから、最初に私の目的や立ち位置をはっきりと話しておきました。その上で協力するか否かを尋ねたところ、彼は協力すると言ったわ。私たちを利用するところまで利用しようというのでしょうけれど、彼の目的がはっきりしている以上、それに沿って行けばさしあたっては大丈夫なようね。
「人数は集まりましたが、さて、その力量はどうですかな?そもそも上に立つ者の器が小さければ、最良の酒と言えども多くは入らず、無駄に流れ去ってしまうだけのように小官には思えますが。」
「ブラウンシュヴァイク公もリッテンハイム侯も一応は和平交渉で同盟と一年間の停戦にこぎつけただけの外交術や胆力はあるわ。」
「残念ながら、それらはあくまで個人に終始する技量です。今から上演される劇で求められる役者というものは、上に立つべき力量を持った者。ブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯がそれにふさわしい演技ができるとは、言い難いですな。」
乾いた無味乾燥な声ながらも言っていることは冷淡であり、的を得ているわね。淡々と感情を交えずに話す分にはむしろこの方が楽でいいわ。
「それぞれの器はどっこいどっこいというわけね。では一体どちらが勝つかしら?」
「そのような無粋な質問を小官に投げかけるとは、ヴァンクラフト大将閣下もお人が悪いですな。」
「私もラインハルトも・・・いいえ、ラインハルトがこの内乱を乗り切って覇権を握るためにはどうすべきかを考えなくてはならないのだから。」
「・・・・・・・。」
オーベルシュタインはじっと私の眼を正面から見つめている。時折光コンピューターを組み込んだ例の義眼が光るけれど、私は別に意に介さない。
「あなたの考えを聞く云々以前に私の考えを話した方がいいかしら?」
「お考えになっていらっ
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