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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第六十二話 稲妻が走ります。
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のだ!」
「リッテンハイム侯とて賊軍とされてしまえば、なにほどのこともあるまい。」
人々がざわめく中、ブラウンシュヴァイク公は、
「ベルンシュタイン、卿の考えはわかった。しかしながら、どうも気は進まん。リッテンハイム侯爵を貶める様なやり方は大貴族の長には似合わぬ・・・・。」
ベルンシュタイン中将はブラウンシュヴァイク公の面をじっと見守っていた。ブラウンシュヴァイク公は最初は気が進まないという顔つきだったが、ベルンシュタインの顔を見ていたブラウンシュヴァイクは、次第に顔色を改めていた。彼の表情から事はそう呑気なことを言っていられないという事が分かったようである。
「・・・が、今回のことではそうもいっておれんようだな。卿の策を実行するためには、此方が疾風迅雷、素早く動かなくてはならん、というわけだ。」
「御意でございます。」
「皆、異論はあるか?」
ブラウンシュヴァイク公爵は集まった家臣や一門をぐるりと見まわした。誰に何も言わない。ベルンシュタイン中将のことをどう思っているかは別にして、彼の策をとることに異論はないという顔であった。
「よし、アンスバッハ!」
「はっ!」
「卿は儂と共に宮中に同行せよ。儂は今から皇帝陛下に謁見奉り、国務尚書と会談する。フェルナー、卿は兵を召集しろ。フレーゲルはシャイドら一門と共にかねてから話をつけた貴族諸侯に決起を促せ。シュトライトはフランツと共にヘルマン殿のもとに行き事情を話すのだ。そしてベルンシュタイン、卿はリッテンハイム侯・・・いや、リッテンハイムの追い落としに全力を尽くせ。他の者はエリザベートを守れ。」
ぬかるな!とブラウンシュヴァイク公の一声に一同は立ち上がり、それぞれの役目を果たすべく出ていった。ベルンシュタイン中将もその中に混じっていたが、ブラウンシュヴァイク公爵の最期の言葉が引っかかっていた。公は最後にリッテンハイム「侯」とおっしゃっていた。リッテンハイム侯爵の追い落としをまだためらっておられる・・・・。そう思わずにいられなかった。だが、いったん回りだした歯車をここでとめるわけにはいかなかった。次の戦いに備えるためにも・・・・。


軍務省 高等参事官 参事官室――。
■ イルーナ・フォン・ヴァンクラフト大将
ブラウンシュヴァイク陣営とリッテンハイム陣営双方の動きが活発化しているわ。ブラウンシュヴァイク公にはミュッケンベルガー元帥、クラーゼン参謀総長、ポーアルネ財務尚書、統帥本部次長クラウディッツ子爵、帝国正規艦隊司令官の一人ウェリントン伯爵、ブラウンシュヴァイク公一門及び帝都周辺の有力貴族が味方し、リッテンハイム侯爵には前財務尚書のカストロプ公爵、内務尚書メッテルニヒ伯爵、司法尚書ナッサウ伯爵、宇宙艦隊副司令長官補佐バイエルン侯エーバルト、軍務尚書次官ブリュッヘル伯爵、そしてリッ
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